こどもの矯正日記

症例だけでなく、小児矯正に関する情報を発信いたします

成長を見つめて

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 小さいころから診せていただいている患者様のかみ合わせを整えていくのは、まさしく咬合育成という言葉がふさわしいように思います。適切な時期に適切な介入ができるように常に成長発育を見ながら治療をすすめることになります。それはお口の中の変化だけでなく、こんにちはと言って診療室に入って来れれる時の様子から、お顔や姿勢全てが考慮する対象になります。

 小学校に入学されたころから、5年生の現在まで取り外し式の装置だけで治療をしている患者様です。上顎の過成長と下顎の後退位で上下の顎の位置のずれが著しい患者様でした。上顎を小さくする装置、顎の位置を整える装置などを併用し現在も加療中です。

 咬み合わせの位置だけでなく、お顔立ちの改善も含めて非常に順調な経過をたどっています。(お顔の写真は載せられないので申し訳ありません。)今後の永久歯の生え方次第ではブラケットも必要になるかとは思いますができればこのままきれいに並んでほしいものです。

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MFTとその効果

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こちらの患者様は小学校2年生で咬合誘導を初めました。約4か月でかみ合わせの位置に変化が出始めました。また、歯の傾斜具合も変わっています。夜間のみの取り外し式の装置で、かみ合わせの改善と外向きに出てしまっている歯の傾斜の改善を試み短期間で効果の出たケースです。何よりも嬉しかったのはMFTを併用することにより口呼吸の改善が早くにでき、効果も早く目に見えて表れより一層患者様のご協力が得られたことです。

なかなか、MFTの評価というのは難しいのですが口呼吸の改善はお顔を拝見するとすぐに気がつきます。また、当医院ではMFTの客観的評価のためにお写真を撮らせていただいております。どうぞ、治療精度の向上のためにご協力ご理解をお願い致します。お顔の写真など個人が識別できるようなものは医院外への持ち出しはいたしませんし、他の患者様にお見せすることもありませんのでご安心ください。

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FKO

 

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出っ歯が主訴で来院された患者様です。大きな上の前歯2本ばかりが目立ってしまっていました。また、下顎が後ろに引いていたので下顔面が小さく余計に上の歯が目立つようなかみ合わせでした。

顎の幅を広げたり、FKOという就寝時のみ使用する装置を使っていただき、細かい調整を施しながら上下の永久歯が良い位置でかみ合っていくようにしました。咬み合わせが安定してきたのでそろそろこの装置は終了します。咬み合わせをよい位置に保つ装置に換えて、微調整を加えながら残りの永久歯の萌出をまちます。こちらの患者様は乳犬歯が残っているうちに治療を開始したので非常に経過は順調です。このまま、ブラケットをつけずにきれいな歯並びを完成させたいと思っています。

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主訴の改善

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左の写真:初診時、下顎の後退位と上前歯の前突感が強いです。 

右の写真:FKOにて加療4か月現在、顎の前方誘導、上前歯の歯軸の改善が顕著です。

 

 患者様の主訴は出っ歯が気になる。精密検査結果からは下顎の後退位の改善と上前歯の唇側傾斜の改善が必要と診断されたためFKOを選択しました。

 順番的には下顎を前方に誘導することが最優先なのですが、ご本人とお母様にとっては上前歯の唇 側傾斜は目に見えて出っ歯になっている最も気になるところです。

 FKOで顎位の誘導が終わってから、歯軸を整える方法が王道かなと思ったのですがFKOの唇側線を工夫して両方を同時に治してみることにしました。

 前歯に変化が現れることによってモチベーションがどんどん上がり装置の使用も頑張ってくださっています。主訴の改善をなるべく目に見える形でご提供することも治療効果を上げる大事な要因になります。

 医学的にどうしても無理な場合を除いて、なるべく気になるところの変化が目に見えるように心がけています。ただし、安全に歯を動かせる保証がない場合は主訴の改善が後になることもあります。でも、急がば回れ、準備中なんです。そういう場合はどうぞご理解下さい。

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理想の歯並び、かみ合わせ

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 お写真の患者様は出っ歯が主訴なのですが・・・

 他にもいろいろな問題があります。上の側切歯は矮小歯の形態ではないにもかかわらずとっても小さく、下の前歯は1本が先天性欠損で3本しかありません。

 矯正学的に正しく歯を並べようとすると、いろいろな点で矛盾が出てきてしまいます。

 健康な状態に顎の位置を決めて歯を並べるということと、学問的な正しさは日常臨床では合致しないことも多々あります。

 木を見て森を見ない、ということにならないように歯だけでなく、お口だけでなくお一人お一人の患者様自身と向き合って治療にあたりたいと思っています。

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床装置の効果

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      術前                加療中現在

 床装置の効果は使用時間に比例し目に見えて表れます。お写真の患者様はとても真面目なお嬢様で終日装置を使ってくださっています。重度の出っ歯と小さい顎のため一度、半年間ほど横幅とかみ合わせの改善のため床装置をお入れしました。その後お休み期間を1年ほどとって、さらにかみ合わせの改善と上下の歯のかみ合わせの安定のために現在の装置を入れて4か月です。歯並びだけでなくお顔立ちも改善され、出っ歯感はほとんどなくなっています。ブラケットをつけた治療も予定には入れて加療中ですが、咬合誘導だけで完璧に並べられれば嬉しいなと思っているところです。

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上顎の過成長への対応

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 いわゆる出っ歯には上前歯が前方へ傾きすぎているタイプ、下顎のの前歯が内側に傾きすぎているタイプのような歯だけの問題のものと、下顎の位置が後ろに下がってしまっているタイプのように上下の顎の位置に問題がある場合、また上顎の位置が頭蓋に対して前方にあるタイプのように骨格の問題などいろいろなタイプに分けられます。

 それぞれ何が問題で出っぱになっているかを診断し装置を選択していかないと効果的な治療はできません。

 お写真の患者様は前歯の前突感の著しい、いわゆる重度の出っぱの患者様です。診断の結果上下の顎の位置のずれだけでなく、奥歯から前の上顎の過成長が認められました。顎の位置の改善とともに上顎の縮小装置を入れての治療中です。奥歯のかみ合わせを健全な位置に保つことで本来は難しい成長をマイナスにコントロールする治療も安全に行えています。

 お顔立ちの変化がすぐにあらわれ患者様もそれを感じていらっしゃると伺い、嬉しく思っています。

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装置の調整

FKO使用前:咬み合わせが深く下の前歯が隠れてしまっています。

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加療3ヶ月:咬み合わせだけでなく上の前歯の捻転も改善しています。後3カ月程度加療予定です。

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咬合誘導で使用する装置は患者様のお口にぴったりと合っていなければ効果は半減してしまいます。

態癖や弄舌癖など想定外の力が装置に加わっている場合などは、上手く使えるようになるまでにたびたび調整が必要なこともあります。お写真の患者様は睡眠態癖のため装置に手を加え破損や変形防止に努めました。また、乳歯から永久歯への生えかわりの時期の場合は永久歯の萌出に伴って装置が合わなくなるのでやはり頻繁に調整が必要になります。

お口の中が安定していない時は、ご来院が頻繁になって大変かと思いますが安定して装置が使えるようになると治りも早いです。拝見するたびに良くなっていくのがわかります。装置の使い勝手が気になる時はとにかくご相談ください。

 

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出っ歯に寛容な日本人?

      

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                         上:13歳 女の子       下段:9歳 男の子

お顔の好みというのは、時代や国によっても変わってきます。日本人は比較的、上顎前突や下顎の後退位を好む方に分類することが多いそうです。確かに人気のあるタレントさんや女優さんの中にも上顎前突の傾向の強い方や下顎の後退位で下顎が小さく見える方は多いように思います。

さて、そういった国民性のためか検査用に撮ったお口のお写真や、歯型を模型にしたものを見て始めて出っ歯ということを自覚される患者様も珍しくはありません。

お写真のお二人もそうです。始めてお見せした時はご自身の歯とは思われなかったようです。

顔貌は気にならなかったとしてもお子様のかみ合わせをちょっとご覧になってください。

下の前歯が上の前歯と噛まずに歯肉を噛んでいたとしたら、かみ合わせの改善は必要です。成長してしまってからでは難しいケースになる場合もありますのでお早めにご相談くださいね。

 

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FKO ヴァリエーション

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          上顎の唇側線に角ワイヤーを使用したFKO

 

下顎が後退位のために出っ歯に見える場合10歳未満なら、夜間使用するFKOが有効です。

下顎が後ろに下がってしまっただけでなく、上前歯の向きが斜めに前に出ている場合は4前歯と6歳臼歯にブラケットをつけるツーバイフォーという治療法、もしくはFKOの唇側線に工夫をします。通常丸いワイヤーを使用しますが四角いワイヤーを使用すると歯の向きの改善もしやすくなります。ブラケットと併用するとさらに効果的です。

このように、同じ装置でも患者の症状によって設計が変わってきます。お子様の歯並びが気になるようでしたらお気軽にご相談ください。ご相談はいつでも無料でお受けしております。

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皆で頑張りました

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      FKO:歯列だけでなく歯肉の部分にも装置がかかるので広い範囲での

         正確な型どりが必要な装置です。

お口の型どりが難しく大変だった患者様の装置のセットを先日無事にいたしました。

嘔吐反射が強く、ご本人も型どりにとても不安な様子。既成のトレーでトライした時は衛生士が時間をかけて患者様の気持ちの準備とお口の準備をしながら歯型をとりました。が、大きな既成のトレーでは限界がありました。

でも、最初の歯型は決して無駄ではありません。これによって診断が可能になりましたし、この歯型を元に小さめのこの患者様専用のトレーを作ることができました。

装置作成用の歯型もこの小さいトレーできれいにとれたので、正確な装置も出来上がりました。嘔吐反射の強いことを考慮して装置の形態もあらかじめ工夫したりチェアサイドでも修正も加えました。

いろいろな患者様がいらっしゃいます。少しでも、ご負担少なく効果的な治療ができるように皆で頑張っています。

ご心配なことや、嫌だなぁと思うことなるべくお伝えください。できる限り対応したいと思っています。

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抜歯or非抜歯矯正

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 お写真の患者さまは八重歯でもなく叢生でもありませんが側方への拡大をしています。理由は真ん中の前歯2本にあります。まだ小学生のお子様ですが主訴は審美障害です。上前歯の突出感が気になるとのこと。精密検査の結果でも明らかに上顎、上前歯ともに突出傾向が大きいです。

 永久歯が全て萌出していますのでマルチブラケットによる治療になります。しかしそのままブラケットをつけワイヤーで並べていくとすぐにきれいなアーチにはなりますが、後方にスペースがなければ突出している真ん中の前歯に沿ったアーチになると可能性の方が高いです。上顎も突出傾向にあるので出ている前歯2本に沿った歯並びは患者様の主訴を改善するどころか2本だけでなく前歯全部が出っ歯になってしまった!ということになりかねません。

 そうなんです、この患者様の場合はできるだけ抜歯を避けるため、スペースづくりとして側方への拡大を試みているところです。その後レべリングで歯の並びを整えて再評価します。この時点での突出感の改善具合によっては抜歯矯正も念頭に入れての治療になります。できれば抜歯は避けたい...でも、口もとの審美的な改善も矯正治療の大切な目的で無視するわけにはいきません。患者様にもご満足いただけるような前歯のリトラクションをして無事に非抜歯矯正で仕上げたいと考えています。

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上顎縮小装置

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上顎前歯部の突出感が主訴の患者様。

お顔を拝見しても明らかに上顎が大きく鼻下から上顎前歯までの距離も長いです。いわゆるガミースマイルです。セファロ分析、模型分析でも上顎の過成長が著しく審美性の回復のためには抜歯は必須かと思われます。検査結果をもとに現状をご説明し、抜歯を含めた何通りかの治療計画をご提示し、コンサルテーションをすすめました。ご本人もお母様も抜歯は望まず小児矯正では非抜歯で可能な限り突出感を改善し、成人して審美的に満足できないようだったらその時抜歯矯正を考えるとの結論に至りました。

上顎縮小と下顎を前方へ誘導する機能を付与した装置をまず6か月使用していただき再評価をします。

唇側誘導線も前歯部のリトラクションと圧下に効くように一工夫しています。

本格矯正も予定していますが、まずは咬合誘導で可能な限り前歯部の突出感の改善ができることを期待をしています。

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FKO

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 上顎前突や歯性の反対咬合のお子様で10歳未満の場合、このFKOという装置がかなり有効です。上下の歯にしっかりとはまるようにはいるので、ちょっとびっくりされてしまうこともありますが夜間のみ半年程度の使用で良いという長所があります。

 お写真の患者様は上前歯の捻転と突出があるのでちょっと装置セットの際に前歯の改善にも効果のある工夫をしています。一つの装置であれこれと欲張るのは良くないのですが第一期治療のうちに治して差し上げられるものは治しておきたいと思い、手を加えることもよくあります。お世話になっている技工士さんには手間をかけてしまっているのですがいつも素晴らしい技工物を提供してくださいます。ありがとうございます。精度の良い装置、これもまた咬合誘導にはなくてはならないものです。

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過蓋咬合

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    <初診時>     

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    <床装置で加療4ヶ月後>      

 過蓋咬合を伴った出っ歯のお子様です。模型分析により歯の大きさが平均より大きいこと現時点では顎の横幅が足らないこと、またセファロ分析により下顎が後ろに下がっていることが分かりました。まだ8歳という年齢ですので永久歯の抜歯はもちろん、歯牙の大きさを小さくするためのディスキング処置(歯の両脇を削る処置)はせず、顎の位置の改善と横幅を大きくする処置を優先し加療中です。顎を前方に誘導することによって初診時、咬んだ時に全く見えなかった下の前歯が見えるようになってきています。かみ合わせの高さの改善もできつつあるサインです。ただしこのかみ合わせで安定するまでにはもう少し時間が必要です。かみ合わせが安定したら永久歯が萌えそろうまでは経過観察になり積極的な治療はお休み期間に入ります。

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かみ合わせの不正

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 かみ合わせの不正で是非、早めにご相談いただきたい症例の一つをご紹介します。

 出っ歯の一種なのですが奥歯でかんだ時に上前歯に下前歯か覆いかぶさってい見えないようなかみ合わせです。この場合、原因が上顎の過成長の場合、成長発育を抑制的にコントロールすることで良好な治療成績があげられます。上顎の成長のピークは10歳前後です。このころまでに上顎の過成長をなるべく抑え、下顎とバランスの取れる位置に誘導してあげるとその後の本格矯正が必要なくなったり、最小限で済むようになる可能性が高いです。一方、上顎が過成長してしまった場合大きなものを小さくするには…そうです外科処置や、抜歯をして顎を小さくするしかなくなってしまいます。

 日本人は比較的出っ歯に関して寛容という国際比較データがあります。このためか、八重歯や乱ぐいの場合は早期にご相談いただけるのですが、歯並びは悪くない出っ歯の場合はご相談いただいた時点ですでに重度の上顎前突になってしまっていることが少なくありません。

お子様のお口と比較してみてください。もし似たようなかみ合わせでしたら是非ご相談ください。

 

 

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