こどもの矯正日記

症例だけでなく、小児矯正に関する情報を発信いたします

生活習慣

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左 初診時:反対咬合で舌が歯を押しているのが見えます 

右 4ヶ月後:装置で反対咬合は改善しました。舌癖は残っています。

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左 6ヶ月後: 舌癖の改善の兆し  

右 治療開始時より2年経過、現在: 永久歯への交換が順調にすすんでいます。

ご家族に受け口の方がいらしたので、骨格性の反対咬合が疑われご相談を受けた患者様です。精密検査をすると、検査の時点では骨格な反対咬合の傾向はなく上顎の発育不全と、舌癖による下の前歯の押し出しが主な原因で反対咬合になっていることが分かり加療開始しました。

 上顎の拡大を拡大床を使用し、舌癖の改善はMFTを行い現在はMFTのみで永久歯列への健全な交換を試みています。装置は動的治療6か月と保定6か月で約1年使用しました。MFTは現在も引き続きしています。お口周りの筋肉は直接、歯の動きに関係しますし、骨の形まで変えていきます。成長発育に必要な筋肉の力を利用しし、いらない力を排除する、そうしながら本来歯があるべきところへ並ぶようにお手伝いをする、理想的な咬合誘導がこちら患者様はできています。歯並びに悪い舌癖や態癖、生活習慣の改善は実は装置を使った治療より効果があるのかもしれません。

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時間の無駄のないように

  011.JPG 昨年8月  007.JPG 今年3月

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 お写真の患者様は昨年8月から上顎拡大装置床にて咬合誘導を始めました。今年3月に上顎をリンガルアーチに換え、5月には上顎拡大用のリンガル装置、下顎にもリンガルアーチをセットしました。8月に下顎も拡大用のリンガル装置をセットし11月の時点では6歳臼歯までは全ての歯が生えそろい叢生もかなりほどけています。

 第二大臼歯は未、もしくは半萌出です。第二大臼歯までをきれいに並べて矯正治療は終了したいので第二大臼歯にブラケットがつけられる時期までは経過観察になりました。患者様と相談の上、取り外し式のものよりはリンガル(裏からの固定式の装置)の方が苦痛でないとのことでしたのでこのままリンガルを使用しながら第二大臼歯にブラケットがつけられる程度まで萌出するのを待ち、ブラケットでの治療期間はできるだけ短くする予定です。

 小児期から咬合誘導で歯並びを治す最大のデメリットは治療期間の長さです。なるべくご負担を減らしつつ、するべき治療はさせていただきたく日々奮闘しています。是非最後までご一緒に頑張りましょう!

 

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反対咬合の治療

        

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 お写真の患者様は骨格性の反対咬合の可能性のある患者様です。お父様がいわゆる受け口です。

 骨格性の反対咬合の疑いのある患者様は小児期の顎顔面の骨格分析をしてみると上顎の成長が足らないことが多いです。しかし上顎の成長のピークは下顎のそれより早く終わってしまいます。ですから気づかずにそのままにしてしまうと上顎は成長の余地がなくなった後の小さい状態、下顎は過度に成長してしまった状態で治療することになります。その場合は選択肢としては抜歯矯正、もしくは抜歯と外科(顎の骨を切って短くする矯正)しか選択できなくなります。

 でも、お写真の患者様はおそらくそういう危機は回避できたと思います。小学校に入ってすぐにご相談を受け治療開始しました。半年ほど上顎を広げる装置を使用して、その後半年同じ装置で後戻り防止の経過観察、現在はMFTのみで永久歯列への健全な交換を試みております。

 もし、こちらの患者様が咬み合わせが反対のまま全ての永久歯が生えそろってしまった段階でご来院されたら、こういった治療はできなかったでしょう。この場合、経過観察しながら今後も長く咬み合わせをみていかなければならないので歯科医院へ来る期間としは長いというデメリットはありますが、永久歯の抜歯や外科矯正はしなくて済むだろうというメリットがあります。

 

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反対咬合の治療

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  お写真の患者様は、お父様が反対咬合で早期治療が必要では?とご相談を受けました。

 精密検査の結果骨格的には上顎の劣成長が認められるものの、現時点では下顎の過成長のないことからまず取り外し式の装置で上顎を拡大して中切歯の咬み合わせの改善を早期に行いました。3カ月で上下のかみ合わせは改善しました。

 その後さらに3カ月程装置を使用していただき、奥に生えてしまっていた上顎側切歯の咬み合わせも改善し現在はMFTのみで経過観察中です。一枚目のお写真で歯と歯の間から舌を押し出してしまっているのがお分かりになるかと思います。上顎の劣成長のがあるうえに舌癖で下の歯を前に押し出してしまっていたために反対咬合になっていたのです。再発防止と他の永久歯を理想的に萌出させるためにMFTを行っています。

 こちらの患者様は同じような骨格の弟様がいらっしゃいます。まだ、永久前歯は生えていませんが舌がやはり下の乳歯を押してたのでお兄様と一緒にMFTに取り組んでいます。お兄様の治療例があったので早期介入にご賛同いただけたのですが、究極の予防矯正と言えるでしょう。

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MFTとその効果

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こちらの患者様は小学校2年生で咬合誘導を初めました。約4か月でかみ合わせの位置に変化が出始めました。また、歯の傾斜具合も変わっています。夜間のみの取り外し式の装置で、かみ合わせの改善と外向きに出てしまっている歯の傾斜の改善を試み短期間で効果の出たケースです。何よりも嬉しかったのはMFTを併用することにより口呼吸の改善が早くにでき、効果も早く目に見えて表れより一層患者様のご協力が得られたことです。

なかなか、MFTの評価というのは難しいのですが口呼吸の改善はお顔を拝見するとすぐに気がつきます。また、当医院ではMFTの客観的評価のためにお写真を撮らせていただいております。どうぞ、治療精度の向上のためにご協力ご理解をお願い致します。お顔の写真など個人が識別できるようなものは医院外への持ち出しはいたしませんし、他の患者様にお見せすることもありませんのでご安心ください。

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FKO

 

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出っ歯が主訴で来院された患者様です。大きな上の前歯2本ばかりが目立ってしまっていました。また、下顎が後ろに引いていたので下顔面が小さく余計に上の歯が目立つようなかみ合わせでした。

顎の幅を広げたり、FKOという就寝時のみ使用する装置を使っていただき、細かい調整を施しながら上下の永久歯が良い位置でかみ合っていくようにしました。咬み合わせが安定してきたのでそろそろこの装置は終了します。咬み合わせをよい位置に保つ装置に換えて、微調整を加えながら残りの永久歯の萌出をまちます。こちらの患者様は乳犬歯が残っているうちに治療を開始したので非常に経過は順調です。このまま、ブラケットをつけずにきれいな歯並びを完成させたいと思っています。

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クレアとの併用

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           上段左:初診時 上段右:クレアセット時 

          下段左:クレアで加療6ヶ月後 下段右:ブラケットセット4か月現在

 

 叢生の患者様で一本の歯の萌出待ちの期間をクレアという装置を使用し、未萌出の歯の萌出スペースは確保しつつ、前歯の叢生をほどくための側方拡大をした症例です。

 取り外し式のクレアで前歯部を6か月拡大し、未萌出だった歯にブラケットをつけられるようになった時点でマルチブラケットに交換しました。マルチブラケットセットし、4か月現在ですがフィニッシュまであと少しです。

臼歯部のアライナー部分で萌出スペースの確保とチタンワイヤーで前歯部拡大による新たなスペースの確保が緩徐に行えたこと、取り外し式なので口腔内のハイジーンが保てたこと、その後のマルチブラケットでの治療期間の短縮という点でこのケースでのクレアの貢献度は非常に高いと思います。

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上にも下にも

 お口が小さく歯が並びきらない場合、上下顎両方が小さいことが多いです。となると、床装置を使用して拡大する際も上も下も、ということになります。

 上にも下にも拡大床装置が入ると、やっぱり違和感はあります。なるべく、薄く、小さくしていますが装置の真ん中には顎を広げるためのスクリューがあるのでその幅や厚みを無視して小さくも薄くもできないのです。

 通常、拡大は1週間に一度スクリューを広げる調整をしていただきます。終日使用しているか半日か、全く入れられない日があるかによって調整も変わってきます。ですから、調整量の決定は患者様からの 使用状況のご報告が頼りになります。

 当医院の患者様は使用状況をありのままにお話ししてくださるのでとても助かっています。使えなかったら使えない原因をご一緒に解決したいし調整の量も調節したいのでそれでいいんです。頑張ってもらうべきところは私たちもはっきりお伝えします。難しいところは加減してその結果どうなるかもご説明しながら対策を考えます。目標は一つですよね。目標に対してどう進んでいくのか、ぶれないこと、大切です。

 

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       二人とも拡大床が上にも下にも入っています。音読はちょっと厳しいね。

 

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主訴の改善

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左の写真:初診時、下顎の後退位と上前歯の前突感が強いです。 

右の写真:FKOにて加療4か月現在、顎の前方誘導、上前歯の歯軸の改善が顕著です。

 

 患者様の主訴は出っ歯が気になる。精密検査結果からは下顎の後退位の改善と上前歯の唇側傾斜の改善が必要と診断されたためFKOを選択しました。

 順番的には下顎を前方に誘導することが最優先なのですが、ご本人とお母様にとっては上前歯の唇 側傾斜は目に見えて出っ歯になっている最も気になるところです。

 FKOで顎位の誘導が終わってから、歯軸を整える方法が王道かなと思ったのですがFKOの唇側線を工夫して両方を同時に治してみることにしました。

 前歯に変化が現れることによってモチベーションがどんどん上がり装置の使用も頑張ってくださっています。主訴の改善をなるべく目に見える形でご提供することも治療効果を上げる大事な要因になります。

 医学的にどうしても無理な場合を除いて、なるべく気になるところの変化が目に見えるように心がけています。ただし、安全に歯を動かせる保証がない場合は主訴の改善が後になることもあります。でも、急がば回れ、準備中なんです。そういう場合はどうぞご理解下さい。

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理想の歯並び、かみ合わせ

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 お写真の患者様は出っ歯が主訴なのですが・・・

 他にもいろいろな問題があります。上の側切歯は矮小歯の形態ではないにもかかわらずとっても小さく、下の前歯は1本が先天性欠損で3本しかありません。

 矯正学的に正しく歯を並べようとすると、いろいろな点で矛盾が出てきてしまいます。

 健康な状態に顎の位置を決めて歯を並べるということと、学問的な正しさは日常臨床では合致しないことも多々あります。

 木を見て森を見ない、ということにならないように歯だけでなく、お口だけでなくお一人お一人の患者様自身と向き合って治療にあたりたいと思っています。

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意外と早く治ります

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     術前 8歳 男児

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  加療5か月:前歯部の交叉咬合の改善ができ治療終了となりました。

 顎の位置関係に問題がなく成長の余地があるのに、一本の歯のかみ合わせの悪さから顎の成長が妨げられてしまっているような場合意外と咬合誘導で早く治ります。

 交叉咬合はブラケットを用いての本格矯正まで待ってしまうと抜歯ケースになったり、時間がかかったりします。前歯が生え切った時点で自然治癒がないと判断できる場合は咬合誘導をした方が早く簡単に治せることが多いです。お写真の患者様は拡大床装置により顎の拡大と一本の歯の前方への押し出しをしました。半年待たずに交叉咬合は改善しました。

 交叉咬合もまた咬合誘導で早めに対処してあげることによって良好な治療効果の期待できるケースの一つです。

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咬合誘導での拡大

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       術前:上下顎ともに小さくスペース不足のため犬歯のはえるスペースがありません。

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      加療中現在:上顎の拡大に伴い装置を使用していない下顎も拡大されています。

 顎が小さくて歯がきれいに並ばず(並ばないことが予想され)矯正治療を始めるお子様は多いです。

基本的には上下の顎は2枚がいのように上と下ぴったりと咬み合っているので上顎が小さければ下顎も小さいことが多いです。

 当医院では顎のずれの有無、顎の成長を妨げるように咬み合っている歯の有無、歯のはえかわりのタイミングなどを見て顎の拡大をして歯の並ぶスペース作りをしています。

 ただし、上下の顎の両方に拡大装置を入れての治療はかなりお子様には負担になりますので、お写真の患者様のように上顎だけコントロールすることによって、下顎も自然に大きくなることが期待できるような場合は上下装置を同時にセットせず時期をずらし成長の様子を見ながら装置を選択していきます。とくにブラケットをつける本格矯正を前提に拡大している場合はこのような方法でも十分対応が可能です。

なるべくお子様が持っている本来の成長する力を引き出してきれいな歯並びを作ることができれば、と日々努力しております。

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床装置の効果

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      術前                加療中現在

 床装置の効果は使用時間に比例し目に見えて表れます。お写真の患者様はとても真面目なお嬢様で終日装置を使ってくださっています。重度の出っ歯と小さい顎のため一度、半年間ほど横幅とかみ合わせの改善のため床装置をお入れしました。その後お休み期間を1年ほどとって、さらにかみ合わせの改善と上下の歯のかみ合わせの安定のために現在の装置を入れて4か月です。歯並びだけでなくお顔立ちも改善され、出っ歯感はほとんどなくなっています。ブラケットをつけた治療も予定には入れて加療中ですが、咬合誘導だけで完璧に並べられれば嬉しいなと思っているところです。

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上顎の過成長への対応

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 いわゆる出っ歯には上前歯が前方へ傾きすぎているタイプ、下顎のの前歯が内側に傾きすぎているタイプのような歯だけの問題のものと、下顎の位置が後ろに下がってしまっているタイプのように上下の顎の位置に問題がある場合、また上顎の位置が頭蓋に対して前方にあるタイプのように骨格の問題などいろいろなタイプに分けられます。

 それぞれ何が問題で出っぱになっているかを診断し装置を選択していかないと効果的な治療はできません。

 お写真の患者様は前歯の前突感の著しい、いわゆる重度の出っぱの患者様です。診断の結果上下の顎の位置のずれだけでなく、奥歯から前の上顎の過成長が認められました。顎の位置の改善とともに上顎の縮小装置を入れての治療中です。奥歯のかみ合わせを健全な位置に保つことで本来は難しい成長をマイナスにコントロールする治療も安全に行えています。

 お顔立ちの変化がすぐにあらわれ患者様もそれを感じていらっしゃると伺い、嬉しく思っています。

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装置の調整

FKO使用前:咬み合わせが深く下の前歯が隠れてしまっています。

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加療3ヶ月:咬み合わせだけでなく上の前歯の捻転も改善しています。後3カ月程度加療予定です。

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咬合誘導で使用する装置は患者様のお口にぴったりと合っていなければ効果は半減してしまいます。

態癖や弄舌癖など想定外の力が装置に加わっている場合などは、上手く使えるようになるまでにたびたび調整が必要なこともあります。お写真の患者様は睡眠態癖のため装置に手を加え破損や変形防止に努めました。また、乳歯から永久歯への生えかわりの時期の場合は永久歯の萌出に伴って装置が合わなくなるのでやはり頻繁に調整が必要になります。

お口の中が安定していない時は、ご来院が頻繁になって大変かと思いますが安定して装置が使えるようになると治りも早いです。拝見するたびに良くなっていくのがわかります。装置の使い勝手が気になる時はとにかくご相談ください。

 

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ブラケットレスめざして

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左:治療前      中央:床装置で拡大と側切歯の前方への誘導  右:加療2ヶ月後

真ん中の隣の前歯が奥まって生えてしまって互い違いになってしまっている歯並びは、大人になってから治そうとすると意外と時間もかかりますし抜歯ケースになることが多いです。

でも、歯のはえかわりの時期にそのような状態を発見し奥まって生えてしまっている歯を上手く誘導してあげることによりとても早く簡単に治ってしまいます。

お写真の患者様は約2カ月であっという間に治ってしまいました。

ブラケットをつける本格矯正を予定に入れつつ経過を見ていますが、ブラケットなしできれいな歯並びを完成させること目指して頑張っています。

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インプラントと矯正治療

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 上段:初診時

 下段左:スペースクローズ開始前 下段中央、右:スペースクローズ開始3週間後

 部活動中に前歯2本に外傷を負った患者様です。他院にて一本はすでに抜歯された状態でブリッジで補綴され、破損して当医院に来院されました。真ん中のもう一本も保存は不可能な状態です。成長の途中で歯を失ったためか、真ん中の前歯同士の間、および犬歯と小臼歯の間に中途半端な隙間ができてしまっていてます。保存不可能な歯はいずれ抜歯予定ですがその前に骨作りに貢献してもらいます。

 まず、中途半端になってしまっている隙間を詰めて、新しい歯(インプラント)のために必要なスペースを作ります。隙間を閉じる方法としては主にワイヤーを曲げて閉じていく方法と、ゴムの力で閉じる方法があります。今回は移動量がそれほど多くなく、審美性も気になることから透明のゴムでスペースを閉じています。一回の調整で真ん中の隙間は閉じました。糸切り歯は2回目の調整中です。

 それぞれが良い位置に並んだら、歯を支える骨の高さを作るための調整を加えます。抜歯予定の歯でも歯を支える骨作りに利用したり他の歯の移動に利用できるので、可能な限り保存しながら治療を進めることが多いです。

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顎外装置の効果

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  初診時         フェイシャルマスクにて上顎前方牽引     チンキャップ使用現在

          

骨格性の反対咬合の患者様には顎外の矯正装置の使用をお勧めしています。成長がコントロールできる小児期だからこその治療法です。顎関節への負担を考慮しながら弱い力で調整をしますが弱い力でも効果は早く現れます。使用していただくとお顔立ちの変化がすぐに出るのも患者様にとっては励みとなるようです。夜間のみの使用なので、骨格性の反対咬合のご心配のある方は是非、なるべく低年齢のうちのご相談ください。

お写真の患者様は初めに上顎の劣成長の改善のため上顎を前方に牽引し早期に前歯のかみ合わせを改善しました。しかし顎の位置関係はまだ完全でなく下顎が前方にせり出しており、前歯の咬み合わせもまだ浅いです。チンキャップにて下顎を後上方に引き下顎のせり出した感じの改善をしています。

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えっ?!

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ずっと定期検診に来てくださっているある患者様。歯並び相談でご予約が入っています。???カリエスフリーで、顎もしっかりとしていて十分歯の並ぶスペースもある患者様ですし、ご相談を受けるような歯並びではなかったはず・・・どうしたのかと思えばー。

永久犬歯が若干手前の歯茎の上の方にはえてきてしまっています。これは不幸にも永久歯のもととなる部分がたまたまずれた位置に作られてしまったためにこのような生え方になってしまったのです。不正咬合の発症にはこのように、予防のしようのないものもあります。

犬歯の低位唇側転移はその位置を歯列に収めるためには通常全ての歯にブラケットをつけないと難しいです。患者様にはその旨をご説明し、資料をとらせていただきました。

たった一本の歯のために全部の歯にブラケットをつけるの?と誰でも考えたくなってしまうようなケースです。必要最小限の介入で何とかこの歯牙歯列に参加できるようにと治療計画中です。

 

 

 

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出っ歯に寛容な日本人?

      

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                         上:13歳 女の子       下段:9歳 男の子

お顔の好みというのは、時代や国によっても変わってきます。日本人は比較的、上顎前突や下顎の後退位を好む方に分類することが多いそうです。確かに人気のあるタレントさんや女優さんの中にも上顎前突の傾向の強い方や下顎の後退位で下顎が小さく見える方は多いように思います。

さて、そういった国民性のためか検査用に撮ったお口のお写真や、歯型を模型にしたものを見て始めて出っ歯ということを自覚される患者様も珍しくはありません。

お写真のお二人もそうです。始めてお見せした時はご自身の歯とは思われなかったようです。

顔貌は気にならなかったとしてもお子様のかみ合わせをちょっとご覧になってください。

下の前歯が上の前歯と噛まずに歯肉を噛んでいたとしたら、かみ合わせの改善は必要です。成長してしまってからでは難しいケースになる場合もありますのでお早めにご相談くださいね。

 

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拡大床

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          左:術前             中央:拡大床             右:拡大3カ月後現在

 

乳歯を早期に喪失して永久歯がはえてしまうと歯並びには不利なお口になってしまいます。

乳犬歯を早期に喪失したために大きな永久犬歯のスペースの確保が難しいことが予想され拡大をした患者様です。後3カ月程度拡大の予定ですが、大人の前歯と小さな臼歯の間にかなりスペースができています。

隙間を閉じたり、隙間を埋めたりという一本一本の歯のコントロールはブラケット治療で行うようになりますが少なくとも並べるスペースがないために抜歯ということにはなりません。

 

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FKO ヴァリエーション

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          上顎の唇側線に角ワイヤーを使用したFKO

 

下顎が後退位のために出っ歯に見える場合10歳未満なら、夜間使用するFKOが有効です。

下顎が後ろに下がってしまっただけでなく、上前歯の向きが斜めに前に出ている場合は4前歯と6歳臼歯にブラケットをつけるツーバイフォーという治療法、もしくはFKOの唇側線に工夫をします。通常丸いワイヤーを使用しますが四角いワイヤーを使用すると歯の向きの改善もしやすくなります。ブラケットと併用するとさらに効果的です。

このように、同じ装置でも患者の症状によって設計が変わってきます。お子様の歯並びが気になるようでしたらお気軽にご相談ください。ご相談はいつでも無料でお受けしております。

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セパレーター

  

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            セパレーター:奥歯の歯と歯に挟まっている緑色のゴムです。

 

3Dリンガルアーチなど舌側弧線装置を使用する際には奥歯にバンドのセットが必要になります。

歯にリング状の輪をはめるだけのですが、意外と準備なしには難しい処置です。

2,3日前にセパレーターというゴムを歯と歯の間に入れて隙間を作ります。そうすると簡単に正確な位置にバンドがセットできます。歯と歯の間に食べ物が詰まってとれない時のような感じが一時的にします。が、治療の上で最も大切な歯に付ける装置の前準備なのでご協力ください。

一つ一つのステップを丁寧に正確にしていくことが、きれいな歯並びを作るうえではとっても大切です。

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皆で頑張りました

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      FKO:歯列だけでなく歯肉の部分にも装置がかかるので広い範囲での

         正確な型どりが必要な装置です。

お口の型どりが難しく大変だった患者様の装置のセットを先日無事にいたしました。

嘔吐反射が強く、ご本人も型どりにとても不安な様子。既成のトレーでトライした時は衛生士が時間をかけて患者様の気持ちの準備とお口の準備をしながら歯型をとりました。が、大きな既成のトレーでは限界がありました。

でも、最初の歯型は決して無駄ではありません。これによって診断が可能になりましたし、この歯型を元に小さめのこの患者様専用のトレーを作ることができました。

装置作成用の歯型もこの小さいトレーできれいにとれたので、正確な装置も出来上がりました。嘔吐反射の強いことを考慮して装置の形態もあらかじめ工夫したりチェアサイドでも修正も加えました。

いろいろな患者様がいらっしゃいます。少しでも、ご負担少なく効果的な治療ができるように皆で頑張っています。

ご心配なことや、嫌だなぁと思うことなるべくお伝えください。できる限り対応したいと思っています。

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ブラケットセット

 

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先週:歯肉が赤く腫れています。     今週:ピンクの引き締まった歯肉になりました。

先週、歯磨きの問題があってブラケットがつけられなかった患者様。

この一週間は頑張ってくれたようです。歯と接している歯肉がピンク色になりました。本当に歯肉は正直です。

今日、ブラケットセットは無事にいたしました。

こちらの患者様は八重歯になりそうな歯の治療が主訴で加療しています。拡大も順調に進み、糸切り歯のスペースは十分できたので歯並び治療に関しては心配していません。治療中のカリエスの発生を防ぐことの方が大変かもしれません・・・脱灰といって虫歯のなりかけがある歯も見られます。

この一週間頑張っていただいたように、今後もしっかり歯磨きをしてもらいたいと切に願いながらのブラケットセットでした。

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ブラケットセット、でもその前に

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 3Dリンガルアーチ、クワドへリックスと拡大も順調に進み、ブラケットセットの日をいよいよ迎えた患者様。難しいお年頃に差し掛かっています。

 TBIとクリーニングに時間がかかっています。???おかしいなと思って担当衛生士の話に耳を傾けると、どうも歯磨きがよくない様です。こちらの患者様、拡大中もTBIをしているのですが今一つ、歯磨きへのモチベーションがあがらないようで・・・クリニックにいらっしゃる直前だけ歯磨きしてくる様子を真っ赤な歯肉が教えてくれています。磨けないわけではないので、その気にさえなれば、という感じです。

 ブラケットをつけると汚れはたまり易くなるので、日々の歯磨きを怠れば虫歯にすぐなってしまいます。

 考えた末、6前歯だけにブラケットを今日はお付けして、どれくらい磨けるか挑戦してもらうことに。

 今日の歯肉の状態をお写真に撮りました。

来週はブラケットセットなるか・・・頑張ってほしいものです。

 

 

 

 

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抜歯or非抜歯矯正

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 お写真の患者さまは八重歯でもなく叢生でもありませんが側方への拡大をしています。理由は真ん中の前歯2本にあります。まだ小学生のお子様ですが主訴は審美障害です。上前歯の突出感が気になるとのこと。精密検査の結果でも明らかに上顎、上前歯ともに突出傾向が大きいです。

 永久歯が全て萌出していますのでマルチブラケットによる治療になります。しかしそのままブラケットをつけワイヤーで並べていくとすぐにきれいなアーチにはなりますが、後方にスペースがなければ突出している真ん中の前歯に沿ったアーチになると可能性の方が高いです。上顎も突出傾向にあるので出ている前歯2本に沿った歯並びは患者様の主訴を改善するどころか2本だけでなく前歯全部が出っ歯になってしまった!ということになりかねません。

 そうなんです、この患者様の場合はできるだけ抜歯を避けるため、スペースづくりとして側方への拡大を試みているところです。その後レべリングで歯の並びを整えて再評価します。この時点での突出感の改善具合によっては抜歯矯正も念頭に入れての治療になります。できれば抜歯は避けたい...でも、口もとの審美的な改善も矯正治療の大切な目的で無視するわけにはいきません。患者様にもご満足いただけるような前歯のリトラクションをして無事に非抜歯矯正で仕上げたいと考えています。

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八重歯の治療

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     術前

 

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         加療4か月

大人の糸切り歯が他の歯より上の方にはえてきてしまった場合、スペースがないとそのまま八重歯になってしまいます。八重歯になった状態で全ての永久歯がはえてしまうと非抜歯での矯正治療は難しくなります。歯を並べることはできるのですが大きな糸切り歯を無理やり歯列に入れてしまうと歯列は前方に広がった状態、もしくは前歯が前方に傾斜した状態で並んでしまいます。いわゆる出っ歯のお口になってしまうわけです。それを回避するために一般的には八重歯の隣の小さい奥歯を抜いて歯並びを整えていきます。

顎の成長が期待できない大人の場合は出っ歯になるのを回避する審美的理由から、また顎の骨の中にきちんと歯の根っこを納めて並べるという理由からも抜歯矯正は必要になります。

当医院で加療中の八重歯(orになりそうな)の患者様は抜歯をせずに、でも出っ歯にならないように細心の注意を払って加療しています。乳歯が多く残っているときには拡大床を使用し、乳歯がほとんど残っていない時はこの3Dリンガルとクワドを使用することによってスペースをつくり、できたスペースを無駄にしない用に維持しながら全ての歯をきれいに並べていきます。お写真の患者様は4か月ほど3Dリンガルアーチと3Dクワドへリックスでスペースづくりをしました。八重歯になりそうな歯も無理なく歯列に参加させられそうなのでいよいよブラケットをつけるお約束をしました。

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咬合誘導でできること

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初診時

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1年8カ月加療 現在

 おなかの中に赤ちゃんを授かったその時から、子供の成長というのはとにかく楽しみなもの。生まれてからは特に"這えば、立て、立てば歩け"というように早く成長していく姿を見たくなるものです。

 こちらの患者様も真ん中の大人な歯がはえて、隣の歯もはえて"立派な歯が出てきた!"と喜んでいるうちはよかったのですが、あれよあれよという間に小臼歯まで・・・3年生では早すぎる永久歯への交換です。顎の大きさはまだ準備ができていません。しかも歯のサイズも平均より大きいです。普通なら抜歯矯正を考えたくなってしまいます。

 でも、ちょっと待った!!まだこの患者様の顎には成長発育の余地が残っています。顎の成長と永久歯へのはえかわりのタイミングがずれてしまっているだけです。もちろんこのままの状態で顎の成長を待っても歯の方がどんどん萌出してくるのできれいには並びません。こういう時こそ、咬合誘導の本領発揮です。歯の萌出方向を考慮しながらゆっくり拡大します。すると顎の骨も一緒にそちらの方向に成長します。こうすることによって十分な顎の骨を確保しながら正しい位置へ歯が萌えそろうように準備ができます。

 現在は下顎は全ての永久歯が萌えたのでブラケットをつけ細かい歯並びを整えています。上顎はまだ未萌出の歯があるのでゆっくり拡大しながら自然に萌えてこられるだけのスペースづくりをしています。ここまで来ると一安心、上顎も下顎も抜歯ケースにはなりません。

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アライナー VS マルチブラケット

 

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術前とクレア装着時

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5か月加療、現在

下顎前歯部の叢生の改善をクレアという取り外し式の装置で加療中の患者様。

下顎の横幅を改善することで前歯部分にスペースを作りきれいに並べられるようにしています。前歯には力を加えていませんが横幅を広げただけで叢生が改善されているのが分かります。

では、横幅の改善なしでいきなりブラケットをつけるとどうなるでしょう?重なり合った前歯が並ぶためには前方に広がっていくしかありません。前の方に歯が動いてよいケースであれば意図的にそうする場合もあります。しかし、下顎の唇側の骨幅は薄いのでここに無理やり歯を並べていくと骨から飛び出たところに歯を並べてしまいかねません。いずれにせよ準備なしでブラケットをつけて歯を動かすのは歯と歯を支える骨の健康を考えると危険です。拡大、抜歯、ディスキング(歯を削って小さくする)などのスペースを確保する準備がとても大切になります。

さて、スペースの確保もできましたので、患者様に次のステップであるアライメントはどの方法がいいか伺いました。クレアをとても頑張って使っていただいているので、アライナーでも治せるなと思っていました。

しかし、患者様はブラケットによるアライメントを希望。一瞬?!と思いました。もちろんブラケットでの歯の移動の方が今のところ確実ですし治療期間も短くて済みますのでこちらの方がお勧めです。ブラケットが嫌で矯正治療をためらう患者様が多いのでついつい、ブラケットレスの方が喜ばれるのかなと思ってしまいますが取り外し式の装置でも患者様へのご負担になることにはかわらないのだなと、改めて思いました。

本日のアライナーVSマルチブラケットはマルチブラケットに軍配が上がりました。

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上顎縮小装置

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上顎前歯部の突出感が主訴の患者様。

お顔を拝見しても明らかに上顎が大きく鼻下から上顎前歯までの距離も長いです。いわゆるガミースマイルです。セファロ分析、模型分析でも上顎の過成長が著しく審美性の回復のためには抜歯は必須かと思われます。検査結果をもとに現状をご説明し、抜歯を含めた何通りかの治療計画をご提示し、コンサルテーションをすすめました。ご本人もお母様も抜歯は望まず小児矯正では非抜歯で可能な限り突出感を改善し、成人して審美的に満足できないようだったらその時抜歯矯正を考えるとの結論に至りました。

上顎縮小と下顎を前方へ誘導する機能を付与した装置をまず6か月使用していただき再評価をします。

唇側誘導線も前歯部のリトラクションと圧下に効くように一工夫しています。

本格矯正も予定していますが、まずは咬合誘導で可能な限り前歯部の突出感の改善ができることを期待をしています。

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目立たない装置

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 上顎の急速拡大と異なり下顎の横幅の改善はゆっくりと広げなければ安全に歯は動かせません。このクレアという装置はチタンワイヤーを使用し、屈曲してあるワイヤーが元に戻ろうとする力を利用して歯を動かすことができます。従来の床装置やリンガルシステムで使用するワイヤーより弱い力が長く続くという長所がチタンワイヤーにはあります。また、生体に親和性の高いチタンでできているのでより安全な装置といえます。

 お写真の患者様は下顎前歯部の叢生の改善中です。アライナーと同様に少しづつ歯が動いていくので効果が目に見えて分かりにくいので毎回横幅の改善度を計測しています。装置が取り外し式の上目立たないのも患者様には喜ばれています。

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アライナー

 

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上左:上顎のみアライナー装着  上右:デジタルノギス

下左:アライナー  下右:セットアップ模型 元の歯並びの模型

アライナーでの治療は矯正歯科に携わる者にとってはまさしく夢の治療ともいうべき可能性に満ちた画期的な治療法です。従来の方法では考えられないようなケースにも応用できたりします。

元々の歯並びから動かしたい位置へ少しづつ歯をずらして並べたセットアップ模型に合わせてマウスピースの様な透明の装置を作り患者様に終日使用していただくというものです。決められた使用時間を守っていただき、何個かのアライナーを使用し続けることによって意図した方向に歯が並んでいきます。一回の移動量は0.8mm程度なので床装置やブラケット治療のように劇的に歯が動くというものではないので、ともすると患者様の気持ちがついてきてくれなくなってしまう心配もあります。

当医院では治療前と一回目の移動、2回目の移動・・・とその都度歯の移動量を測定しています。コンマ2桁の単位での計測なので使用するノギスは専用にカスタマイズしたものでピンポイントで測定点を正確にとらえられるにしています。拡大時36.25mmが37・21mmになったとか、そういう単位での仕事です。でも、確実に歯は動いていきます。

患者様にも治療経過のご報告書はお渡しし、歯が実際に動いていることをお知らせしています。興味深いのは動きが悪かった時と頑張って使用時間を守っていただいている時とでは計測値に差が出ることです。患者様のモチベーションの維持にも経過報告書は役立っているように思います。アライナーもまた取り外し式のものなので使っていただけるかどうかが治療の成否を分けるからです。

小さなお子様には残念ながら応用はできないのですが、咬合誘導後若干の歯並びの乱れを整えたいなんていう場合には有効です。ブラケットは付けずに仕上げが可能ということになります。新しいシステムなので今後の臨床応用での実績が期待される装置です。

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矯正治療とプラークコントロール

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治療前:左                         右

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床装置にて拡大6ヶ月後:左             右

 矯正治療をする際には歯磨き指導(TBI)は欠かせません。一方的な指導や歯科医院だけでのクリーニングにならないためにも歯磨きの大切さをお話し、お子様がご自身のお口の健康に関心を持っていただけるように努めています。

 お写真の患者様は骨格性の反対咬合を伴った交叉咬合の患者様です。上顎の劣成長が著しくさらに左側切歯は矮小歯で歯列弓はとても小さかったため上顎の拡大を6カ月しました。反対咬合と交叉咬合は6か月で改善していますがまだ前歯の咬み合わせは浅く安心できる咬合状態ではありません。チンキャップで下顎の前方への成長を抑制しながら永久歯列の完成まで経過観察中です。長いおつきあいになりそうです。無事きれいな永久歯列が完成するまでお互いに頑張っていきたいと思っています。

 さて、注目していただきたいのは、歯磨きの改善度です。上手に磨けるようになっているので歯が輝いて見えませんか?当医院の矯正治療で得られる効果の一つとしてお子様の歯磨きの改善が挙げられます。これくらい上手に歯磨きができるようになったら虫歯の心配はなくなります。これからも一緒に頑張ろうね。

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FKO

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 上顎前突や歯性の反対咬合のお子様で10歳未満の場合、このFKOという装置がかなり有効です。上下の歯にしっかりとはまるようにはいるので、ちょっとびっくりされてしまうこともありますが夜間のみ半年程度の使用で良いという長所があります。

 お写真の患者様は上前歯の捻転と突出があるのでちょっと装置セットの際に前歯の改善にも効果のある工夫をしています。一つの装置であれこれと欲張るのは良くないのですが第一期治療のうちに治して差し上げられるものは治しておきたいと思い、手を加えることもよくあります。お世話になっている技工士さんには手間をかけてしまっているのですがいつも素晴らしい技工物を提供してくださいます。ありがとうございます。精度の良い装置、これもまた咬合誘導にはなくてはならないものです。

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どんな装置で治すの?

 

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 咬合誘導では、乳歯がまだたくさん残ってる場合は取り外し式の床装置を使用することが多いです。顎の前後的、左右的、垂直的位置関係の不正を改善するために使用するものと顎の横幅の拡大のために使用する装置などです。

 写真は八重歯の治療のために拡大床装置を使っていただいている患者様です。上あごにぴったりとはまっていて真ん中のスクリューを回していくことで横幅を広げていきます。スクリューは1週間に1度おうちの方に回していただきます。最初は真ん中には全く隙間はありません。写真は5カ月使用してくださっている状態ですので真ん中に隙間があいておるのが分かるかと思います。その分だけ顎の横幅は広がっていることになります。上あごを覆われるのではじめは違和感がありますが、1週間程度で慣れていただけるようです。顎の拡大でお痛みを訴える患者様はいらっしゃらないです。正面から見たときは普通にお話しをしている程度だと装置はほとんど見えません。6か月程度の使用で期待する効果が出ます。

 このように咬合誘導ではブラケットをつける矯正治療とは異なり目立たず、歯を動かす痛みもない装置を使用します。顎が小さくて永久歯が並びきらないのでは?とご心配されているようでしたらお気軽にご相談ください。

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過蓋咬合

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    <初診時>     

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    <床装置で加療4ヶ月後>      

 過蓋咬合を伴った出っ歯のお子様です。模型分析により歯の大きさが平均より大きいこと現時点では顎の横幅が足らないこと、またセファロ分析により下顎が後ろに下がっていることが分かりました。まだ8歳という年齢ですので永久歯の抜歯はもちろん、歯牙の大きさを小さくするためのディスキング処置(歯の両脇を削る処置)はせず、顎の位置の改善と横幅を大きくする処置を優先し加療中です。顎を前方に誘導することによって初診時、咬んだ時に全く見えなかった下の前歯が見えるようになってきています。かみ合わせの高さの改善もできつつあるサインです。ただしこのかみ合わせで安定するまでにはもう少し時間が必要です。かみ合わせが安定したら永久歯が萌えそろうまでは経過観察になり積極的な治療はお休み期間に入ります。

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アクティブプレート

 

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       <術前>                      <床装置で加療後4ヶ月後>

 犬歯間の距離が狭くその割に歯牙の大きいお子様です。真ん中から2番目の大人の歯が後ろへ萌えてしっまってその歯だけ上下の歯のかみ合わせが逆になっています。このまま永久歯が萌えかわっていくと重度の叢生になる可能性が高く抜歯ケースに移行しそうなケースです。フルブラケットでの治療や長期にわたる治療は望まれていませんでしたので、横幅の改善をしながら後ろに下がっている歯を前に出す治療を半年を目標に、床装置にワイヤーを付与したアクティブプレートで治療しました。

 4か月で後ろに下がっていた歯のかみ合わせは改善しました。犬歯間はもう少し拡大したかったのですが、患者様はサッカー少年でスポーツに集中したいとのことで、主訴の改善が為された時点で夜間のみ保定として装置を4か月使用していただいた後、経過観察に入っています。カリエスリスクテストでハイリスクでしたので、ブラッシング指導やスポーツドリンクのとり方など虫歯予防についてもかなりしっかりとさせていただきました。

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反対咬合

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     <術前>              <床装置で加療3ヶ月後> 

 反対咬合(受け口)は咬合誘導だけで治療するのは難しいうえに、小さい頃に治療して仮に一見治ったように見えても大人になるまでに再発してしまうことの多いケースです。患者様との信頼関係を考えると、安易に咬合誘導だけで治りますよとは言えません。必ず、ブラケットをつけた本格矯正や、顎外装置の使用の必要性、また重度の反対咬合の場合は外科処置や抜歯などが伴う可能性もお話ししておかなければなりません。

 ただし、反対咬合の中でも歯性の反対咬合は咬合誘導で短期間で治り後戻りもありません。歯性の反対咬合というのは上の前歯の萌える位置が正常より後ろだったり、下の前歯が正常より前方にはえてきてしまった場合に起こります。上の前歯の位置異常による反対咬合は咬合誘導の最も得意とするケースです。驚くほど簡単に治ってしまいます。下の前歯が前方に出てしまうのは、悪習癖に起因することが多いのでその改善ができればやはり簡単に咬合誘導で治すことができます。また、上顎の劣成長による反対咬合も比較的簡単に咬合誘導で治せます。でも、いずれのケースも適切な時期に治してあげられなければ、その位置で全ての永久歯がはえ揃って顎もその大きさに合わせて成長してしまうので難しいケースに移行してしまいます。

 上下の真ん中の前歯2本の永久歯が萌え始めてしっかりとはえ揃う前までがいちばん簡単に歯性の反対咬合や上顎の劣成長が原因の反対咬合を治せる時期かと思います。お子様のお口の中ちょっとご覧になってみてください。

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ファンタイプ拡大

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                         <術前>                                        < 5カ月経過の現在>

 歯の大きさと顎の大きさの不調和から来る叢生です。永久歯への萌えかわりが早くその割に上下とも顎の大きさの成長は追いついていません。歯の大きさそのものはそれほど大きいわけではありません。ここまで叢生がきつく、顎の大きさが現時点で小さいと抜歯症例になってもおかしくはありません。

 しかし、顎が小さいための叢生は咬合誘導で抜歯を避けられる可能性の高くなる、いわゆる小さいときから治療を始めるメリットを活かせるケースです。まだ上顎の成長が期待できる年齢なので、まずは上顎の拡大から始めました。ブラケットをつけての本格矯正も含めての治療計画をご了承いただいているので、下顎は拡大装置は付けずに経過観察しています。現在5か月が経過して、その間に上顎乳歯はすべて自然に永久歯に交換しました。そのためますます叢生はきつくなるはずのところでしたが、拡大がしっかりされているので逆に叢生はほどけてきています。とくに拡大したいのは犬歯間で臼歯間は拡大する必要ないのでファンタイプといって前歯部分を拡大する装置を使用しています。V字型にとんがった歯列をU字型に整えます。

 まだ治療途中ですが、5か月間で順調に拡大は進んでいます。装置をつけていない下顎も上顎に呼応して大きくなっているのが分かるかと思います。今後は犬歯の萌出スペースを作り、顎の位置関係を是正します。その後は永久歯が全てきれいに萌えそろってブラケットがつけられる時期までは経過観察になります。

 

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ありがとう!

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     <加療 5か月>                  <初診時>

 現在反対咬合の治療で上顎の拡大中の患者様です。左が5か月加療した現在、右が初診時です。当医院でセカンドオピニオンとして矯正治療相談を受けた時は、外科矯正をするしかないと診断された後でかなり精神的に追い詰められてしまているように感じました。多数の上顎乳歯を虫歯で失っているために上顎の劣成長があり、まずは上顎の成長を促進させるため、前方牽引して早期に前歯の反対咬合を改善しました。

 現在、横幅の拡大に入りました。上顎の成長のタイミングを逃したくなかったので、咬合誘導を優先し主訴の改善をしてからのカリエス処置などとなっています。今回の治療は半年をめどにしているのでもうしばらくしたら経過観察の期間に入ります。しかし、下顎の過成長の抑制も必要なケースなので身長の伸びを一つの目安としてお母様と協力体制をとりいつでもチンキャップが使えるように準備中です。顎外装置を使用しなければいけない症例ではありますが、日中は装置を付けずに済むから大丈夫と言ってくださって、5か月が経過しました。非常に経過は順調です。

 咬合誘導でいつも感じるのは患者様のご協力を得られるかどうかで治療の成否が分かれるということです。そういう点では治療の担い手は患者様ご自身です。私たちは装置がもたらす効果をご説明しモチベーションを高めたり、少しでも使いやすい装置を設計したりという形でしかお手伝いできません。時にはブラケットでの治療のようにこちらでコントロールできない歯がゆさを感じることも・・・ですからこうして装置を使ってくださって結果を出してくださっている患者様には本当に頑張って使ってくれてありがとう!という気持ちでいっぱいになります。

 

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かみ合わせの不正

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 かみ合わせの不正で是非、早めにご相談いただきたい症例の一つをご紹介します。

 出っ歯の一種なのですが奥歯でかんだ時に上前歯に下前歯か覆いかぶさってい見えないようなかみ合わせです。この場合、原因が上顎の過成長の場合、成長発育を抑制的にコントロールすることで良好な治療成績があげられます。上顎の成長のピークは10歳前後です。このころまでに上顎の過成長をなるべく抑え、下顎とバランスの取れる位置に誘導してあげるとその後の本格矯正が必要なくなったり、最小限で済むようになる可能性が高いです。一方、上顎が過成長してしまった場合大きなものを小さくするには…そうです外科処置や、抜歯をして顎を小さくするしかなくなってしまいます。

 日本人は比較的出っ歯に関して寛容という国際比較データがあります。このためか、八重歯や乱ぐいの場合は早期にご相談いただけるのですが、歯並びは悪くない出っ歯の場合はご相談いただいた時点ですでに重度の上顎前突になってしまっていることが少なくありません。

お子様のお口と比較してみてください。もし似たようなかみ合わせでしたら是非ご相談ください。

 

 

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受験生

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 巷では受験シーズンですね。もう何年も前になりますががむしゃらに頑張って勉強していたように思います(笑)。

 今日の患者様。とっても頑張り屋の受験生。秋までは運動部で活躍していたので受験勉強のスタートが遅れたこと気にしています。以前部活動中に上前歯に外傷を負い他医院にて抜歯に至っており、欠損部はインプラントをご希望ですが、すでにインプラントを埋入するだけのスペースがなくなっていました。また下顎前歯の叢生も気になるとのことで矯正治療含めたトータルトリートメントをご提案し、治療開始になりました。

 受験勉強中はなるべく勉強の妨げにならないもの、またお手入れが簡単なものがベストでは?とご本人と話し合い何種類か同じ効果のある装置から今のタイプのものを選択し加療しています。(最初に入れたものはどちらも3Dリンガルアーチで写真のものよりシンプルです。)ちょうど3月くらいにはこの装置での治療は終了しブラケットをセットする予定です。前準備としての拡大を今のうちにしておけばブラケットをつけてからの治療期間も短縮できるので一石二鳥(?!)

 是非是非、ラストスパート、集中して頑張っていただきたいです。(当医院で矯正治療された患者様で某T大に見事現役合格した子もいます!縁起担ぎになるかな?)

 

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