こどもの矯正日記
症例だけでなく、小児矯正に関する情報を発信いたします
良い歯並び作りのための離乳食
離乳食のスタートは一人でおすわりが出来る様になってから、だいたい7ヶ月頃からと、お話ししましたがこれは赤ちゃんのいろいろな機能の発達の面から考えても理にかなっているのです。
手と口の機能の関連性から、まず、ものを食べるという動作を考えてみてください。上体を起こして手を使って食べ物を口に運びますよね。そして食べ始めるんです。ものを食べるにはまず起きた姿勢をとれる事、手が使えることが必要なんです。また実際に一人座りをし、手をより自由に動かせる様になると赤ちゃんの口の機能は急速に発達してきます。哺乳のとき、お口と顎とお口周りの筋肉をしっかり使って"咬む"トリーニングを十分してきた赤ちゃんは一人ですわって手で食べ物をお口まで運ベたら、後は自然に食べられるものを食べていきます。安定して座る事ができれば誤嚥の心配もありません。食べられないものは口から出すか、いつまでもくちゃくちゃとお口に入れています。でも、これも咀嚼のれっきとしたトレーニングです。離乳食が大変なのは体の機能がものを食べるにはまだ整っていない月齢の低いうちから、始めようとするからです。
また消化管の発育の面からも7ヶ月くらいから離乳開始の妥当性を裏付けてます。よく母乳に含まれる免疫グロブリンによって生後6ヶ月くらいまでの赤ちゃんは守られていると言われますが、この免疫グロブリンはかなり大きな分子量のタンパク質です。大きな分子のタンパク質が素通りできるくらい6ヶ月くらいまでの赤ちゃんの腸は何でも通してしまいます。消化機能が発達するに従って、タンパク質をアミノ酸にデンプンを糖に分解して分子の小さな状態にしてから腸で栄養分を効率よく吸収する様になっていきます。ですから、何でも通してしまう腸が未発達の時に、タンパク質を食べさせ体内にダイレクトに異種タンパク質が入ったら?そう、それはアレルゲンになってしまうのです。小児科やアレルギー科でも早すぎる離乳開始には警鐘を鳴らしはじめています。ほんの数ヶ月の差でアレルギーのために一生、食事に制限がかかる可能性があるのだとしたら、早期の離乳ってどうなのでしょうか?
いずれにしても、月齢だけを基準に画一的に離乳を進めるのではなく赤ちゃんの成長発育に合わせて離乳を進めればお母さんにとっても赤ちゃんにとっても負担にならないのではないかと思います。
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