こどもの矯正日記
症例だけでなく、小児矯正に関する情報を発信いたします
良い歯並びを作るためにできること
食事の際のマナーとして当たり前のように言われていることですが、良い歯並び作りにも役立つんです。再確認してみてください。
背筋は伸びていますか?
よく噛んで食べていますか?
食事中お口の中が見えるような食べ方にはなっていませんか?
水分で流し込んではいませんか?
お子様を一人っきりで食事させてはいませんか?
ただしい姿勢をとることで適切な顎の位置関係で筋肉が効果的に機能し理想的な成長発育が促されます。
よく咬むってどれくらいでしょうか?一口で何回くらい咬んでいるか一度数えてみてください。20回くらいは咬んでいるとよいですね。
また、前歯でしっかり咬み切り、奥歯でよく噛む、その時にお口は閉じて咬むことによりお口周りの筋肉が内側と外側からバランスよく働きます。食事中お口の中身が見えるのはNGです。
水で流し込みながらだと咬む回数がおのずと減ってしまうので水分をとりながらお食事をするのもお勧めできません。
これらを守って食事ができているかを確認するためだけでなく、お子様にとって食事の時間が楽しいものであるために一人きりではなくなるべく家族そろって食事がとれるといいですね。
不正咬合予防のための生活習慣、言い出したらきりがありません。でも、一つでも二つでも良いと思われる方を取り入れてみてください。
歯ブラシ
日頃、歯科医院専用の歯ブラシを愛用しているのでスーパーや薬局の歯ブラシコーナに立ち寄ることはあまりないのですが・・・歯ブラシ、って本当にいろいろな種類がありますね。ちょっとびっくりしてしまうようなデザインのものも含め、本当にたくさんあって患者様がどれがよいかわからないというのも納得してしまいます。
歯磨き指導の際、あるお子様は持って来てくださる歯ブラシが毎回今一つでなかなか上手にならなかったのですが、歯科医院専用の歯ブラシに変えていただいたところすぐにきれいに磨けるようになりました。手先のまだ発達しきっていない小さなお子様程最適な歯ブラシが必要なのかもしれません。
定期健診で虫歯がなかったお子様にはがんばりグッズとして歯ブラシ、歯磨き粉、文具の中からお好きなものを差し上げております。ぜひこれら、頑張りグッズを活用して歯磨き頑張ってください。
簡単にできる舌のチェック
舌に問題があると歯並びに悪影響を及ぼしたり、構音に支障をきたしたりとお口の中のトラブルの原因になります。が、皆さん他人の舌と自分の舌、もしくはお子様の舌を見比べたりすることはまずないかと思います。ですから舌の異常に気がついていらっしゃる方はほとんどおりませんし、また異常があるとお話ししてもピンとこない方がほとんどです。
今回は舌小帯の短い場合の簡単な見分け方をご説明します。舌をお口とつなぐ筋が極端に短いと舌をベーっと前に伸ばしたときにその筋がつって舌の先が引っ張られてしまいます。本来なら丸みを帯びているはずの舌が真ん中で引っ張られるので左のお写真のように二つの山形になります。右は舌小帯の異常のない方の舌です。また、舌で口角をなめられない、上唇に触れられないなどの動きの異常も目安になります。お子様の舌は大丈夫ですか?ちょっと仕上げ磨きのついでに見て差し上げて下さい。
院内新聞のモデルさん募集!
10月より、院内新聞"歯ピー レター"を発行しております。
待合室に掲示しているほか、定期健診に来てくださったお子様のお口の状況を書いた紙の裏面に印刷してお渡ししています。歯に関するいろいろな情報をご提供させていただいております。
院内新聞をより患者様に身近に感じていただくために、モデルさんも患者様にお願いできればなと思っております。MFTや矯正治療を受けられている患者様、定期健診でいらしてくださっている患者様、我こそはと思う方は是非お声をおかけください。
12月号は矯正特集です。装置をつけた笑顔の素敵なお写真などお持ち込みいただいても構いません。是非ふるってご参加ください!
歯を動かすために必要なこと
ブラケットをつけワイヤーで引っ張れば歯は動くものと考えがちですが、思い通りの位置へ動かすには準備が大切です。
叢生の場合はその歯が並ぶための隙間を作らなければいけません。歯を抜いたり、それぞれの歯を小さくしたり、顎の幅を広げたり、です。ブログでも何度かご紹介しているお話しです。これを水平的なスペースの確保と言います。
水平と合わせて重要なのが垂直的スペースの確保です。これはどういうことかと言いますと、動かしたい歯が上下で深く噛み合ってしまっていたり、かみ合わせた時に反対の位置関係にあるような場合、上下歯と歯の間に隙間を作ってから動かさないとスムーズに移動してくれないということです。
水平的なスペースの確保より時として難しいことがあります。当医院では取り外し式の咬合挙上床、スプリントなどを併用して歯の動きを助けています。ただしこれも装置を使用してくださるかどうかは患者様任せなので使用に関しては決められた時間を守っていただけた場合最大限の効果が出ることをお忘れなく頑張ってください。症状に応じていろいろな装置をご提案しています。使用に関してご不安があったり、問題がある場合はご遠慮なくご相談ください。
乳歯の虫歯
乳歯はどうせ生えかわるからと、大きな虫歯を放置したままにしていませんか?
乳歯が虫歯でボロボロになって永久歯が萌える前に喪失してしまうともちろん歯並びに悪影響が出てきます。歯そのものは残っていても、神経が痛んで根の先に膿ができたり、また神経の処置をした乳歯は寿命が短くなります。そういった乳歯の下から生えてくる永久歯は正常な生えかわりの仕方ではなく、乳歯の痛んだ根のある方向を避けて萌出してくることが多く見受けられます。つまり、歯列からはみ出た位置に永久歯が出てくるので歯列不正の原因になるのです。
当医院では、乳歯がまだグラグラしていなくても永久歯が歯茎の方から生えてきた場合は抜歯をおすすめしています。早めに状態のよくない乳歯を抜くことによって永久歯がよい位置に並びやすくする配慮からです。
反対咬合の治療
反対咬合の治療は治療を始める年齢や、原因によって様々な治療法があります。
大まかな流れとしては低年齢の時には取り外し式の装置、成長に合わせて顎外矯正装置の併用、最終的にはブラケットをつけた本格矯正です。
骨格的な問題がなかった場合、早期に取り外し式の装置だけで改善してしまうこともあります。顎外装置を併用しなければいけないのは骨格的な問題がある場合です。この場合、抜歯ケースや外科ケースに移行する可能性も十分考慮しなければいけません。
一方、ブラケットをつけての治療は反対咬合に関して言えば早期に前歯4本と、奥歯のみにブラケットをつけてかみ合わせを整えることもあります。ブラケットをつける期間を短くというのがモットーではありますが成長期に入っていてかみ合わせの改善を何より優先したいときは永久歯がすべてそろってなくても前歯のかみ合わせの改善を早くするためにブラケットをつけての治療を選択します。
治療法はまさしく十人十色、一番効率よくご負担を少なくを心がけてはおりますが疑問やご要望などあればすぐにお尋ねください。
八重歯の治療
八重歯の治療で最も大切なのはその歯が並ぶためのスペースを作れるかどうかです。
スペースさえ確保できると比較的なんなく歯は並びます。特に萌出途中の歯はその歯自身が生える力を持っているので空いたスペースに「向って順調に移動してくれます。その結果大人の歯が全て生えてしまってからよりブラケットをつけた治療は短時間で済むと思われます。
小児期からの歯並び治療は長期にわたりますがブラケットでの治療期間は短くできるという一面もあります。歯並びが気になったらまずはご相談ください。
舌と言葉と歯並びと
舌小帯という、舌と下顎をくっつけているスジは歯並びに関係があります。これが短く十分に舌を動かしたり、挙上できないと顎の成長を妨げます。その結果、叢生になったり、受け口傾向の方はより重度の受け口に、出っ歯傾向の方はより重度の出っ歯になったりします。
また、構音障害のでる方もいらっしゃいます。構音は大体5歳くらいまでに50音全ての音が相手にわかるように発せられるようになるといわれています。5歳以降で舌足らずかな?と思われるようでしたらご相談ください。舌小帯が原因で構音障害が出ている場合はST訓練(構音訓練)だけではその改善は難しいようです。舌小帯の進展切除やMFT(舌の筋機能訓練)をとりいれることでより効果が早く確実に出ます。
当医院でも不正咬合の予防の傍ら、構音障害の改善のためにMFTをさせていただいている患者様もおります。歯科で言葉の教室のようなことを?と思われるかもしれませんが舌に器質的、機能的な問題がある場合は歯科で対応できます。お子様の言葉の発達で気になることがございましたら是非お気軽にご相談ください。
前準備が大切
顎の横幅を広げたりする治療は本格矯正の前準備と言える治療です。基本的には本格矯正を前提とし、その際に歯を並べるためだけに抜歯しないで済むように本来あるべき顎の大きさまで大きくなるよう装置を使って成長をお手伝いするものです。
本格矯正まで取り外し式の装置を使用したり、裏側から顎を広げる装置を使用したりして全ての永久歯がきれいに並ぶように誘導していきます。お写真の患者様も歯の萌出状態に合わせて装置を変えていって現在はまだブラケットは付けていません。永久歯が生えそろった時点でブラケットをつけなるべく表から見える装置での治療期間は短くできるようにしています。
このように咬合誘導で前準備をしてから本格矯正へ移行する治療期間はかかりますが、自然な顎関係のもとで全ての永久歯をきれいに並べられる可能性が高くなるという利点があり、小児期からの矯正治療の最大の利点と言えるでしょう。
お写真の患者様は小学校3年生から治療を開始しました。歯が生えそろってからでは抜歯ケースになることは必須でしたが現時点での経過は良好で抜歯の予定はありません。








