こどもの矯正日記

症例だけでなく、小児矯正に関する情報を発信いたします

何を優先させるか?

 骨格性の反対咬合の治療についてはいろいろな考え方があります。

1、下顎が過度に成長してしまうのは避けられないので永久歯が全て生えてから、抜歯と外科を併用して顎の大きさそのもから改善するという考え方、

2、小児期から積極的に治療介入して反対咬合にならないように長期にわたって骨の成長をコントロールし、永久歯列を完成させるという考え方、

3、永久歯列が完成するころもしくは完成してから抜歯のみで歯列内のみで反対咬合の改善をするという考え方、

 などです。時期や装置についてお話しするともっとたくさんの治療法がありますが大まかにこの3つに分けられるように思います。

 それぞれの治療法には利点欠点があります。患者様とそのご家族が何を優先させるかによって変わってきます。

 反対咬合の治療に限った事ではありませんが当医院では、患者様とご家族の方から本当はどうしたいか?とにかくたくさんのお話をしながら治療をすすめていきたいと思っております。こんなこと言っていいかな?と思われるようなことでもとりあえずお話し下さい。できないことはできないと申し上げますし、治療上どうしても必要なことに関しては頑張っていただけるようにお話しします。同じ目標に向かってご一緒に頑張って参りましょう。

小児矯正 こども歯並び治療室

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歯科衛生士というお仕事

日々の診療をするに至って、歯科衛生士の存在はなくてはなりません。私たちが質の高い歯科医療を提供しようとした時にその多くの部分歯科衛生士が担ってくれます。

同じ矯正治療をする場合でも、歯磨き指導や態癖指導、筋機能療法(MFT)などを併用し資料を正確に撮り、お体全体のことを考えながら診断し、治療ができるのとそうでないのとではおのずと結果に差は出てきます。患者様への細かな指導や資料どりを担当してくれているのが歯科衛生士たちです。

時にいろいろと歯科医院でされることが多くて患者様としてはご負担を感じることもあるかと思います。でも、決して無駄にはいたしません。予防や、再発防止を考えながらの治療は長く皆さまの健康を維持していくには必須と思っております。

当医院で矯正治療を受けてくださっている患者様は驚くほど歯磨き上手になります。また、歯科のこと本当によくご存知です。

残念なことに近年、歯科衛生士になる方が減少傾向にあります。魅力ある仕事と私は信じてやまないのですが・・・私たち歯科医師もサポートしていきたいと思っております。患者様も衛生士たちの奮闘ぶり是非応援してください。何よりの励みになるかと思います。宜しくお願い致します。

 

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再発予防

大人の方へのむし歯予防への取り組み。

子供のころから虫歯にならないように頑張ってカリエスフリーの状態でいる、比較的若い方たちと異なり成人、30代以降の患者様はすでに加療歯が多くあります。加療歯をいかに次の疾患から守るかも私たちの大切な役目です。

一度虫歯になってしまった歯はちゃんと治療が施してあったとしても、やはり同じように虫歯になってしまう可能性は治療経験のない歯よりは高いです。わかり易く例えれば、穴のあいたゴムボールをていねいに修理してもまた、穴があきやすいのと同じということでしょうか。また虫歯になってしまうにはそれなりの理由があるからでその部分が改善されていなければまた同じことの繰り返しになります。

虫歯の治療をした後、その部分のお手入れ方法の確認をするように心がけています。特に歯磨きがしにくい場所であったり、虫歯になり易い生活習慣があるような場合は気をつけていただけるようにお話しします。好きで皆さん虫歯になっているわけではありません。少しでも、効率よく健康なお口を保っていただけるよう、お役に立てるような情報をご提供したいと思っています。ご一緒に、健康なお口の維持、増進目指して頑張りましょう。

 

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歯並び治療で得られるもの

 歯並び治療のために通ってくださている患者様とは長いお付き合いになります。

 歯並び治療によってよい歯並びが得られるのは言うまでもありません。が、治療中いろいろな歯科の話題に触れることによってお口の中への関心が非常に高まるように思います。結果として、より一層ご自身のお口の健康を大切にしてくださるようになっているように感じます。また、それは次の世代にも受け継がれます。

 矯正治療のご経験のあるお母様やお父様のお子様の歯は丁寧にお手入れされています。またご兄弟が矯正治療を受けている場合も同じように他のお子様方も歯磨きが上手になったり、早期に歯並び相談もお受けしたり、予防型の歯科医院とのかかわり方が変化するように思います。歯科医院が痛くなったら、悪くなったら来る場所でなくなるように、悪くしないために通う場所になるように一歩一歩頑張っていきたいなと思うこのごろです。

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開口の早期発見

開口というのは、主に奥歯が咬んでいるに前歯が咬み合わず隙間があったり、もしくは横の歯が咬み合わずに隙間があったりする歯並びのことです。永久歯列の完成前に改善してあげたい不正咬合の一つです。

開口は乳歯列でもあります。乳歯列で開口状態が確認されている場合は永久歯列でそうならないように早期から予防方法をご提示することができますし、患者様もご家族も開口になってしまう危険性をご理解されているのでご協力が得られやすいです。

一方、永久歯の前歯と奥歯だけが生えかけの場合の開口は、ご理解を得るのが難しい場合が多いです。予想される歯の大きさと隙間を見れば自然には閉じないな、と私たちは気がつきます。けれども、歯が生えかけだから閉じていないと思われる方も多いです。

開口はその状態で永久歯列が完成してしまうと骨格的な問題も発生するので何とか早期発見早期治療をしたいと思っています。

ご自宅でできるチェック方法ご紹介します。まずしっかりと上下の歯で噛んでもらいます。咬んだままの状態で唇をめくって、しばらくお子様のお口を観察してください。咬み合っていない部分の上下の歯のすき間に舌が押し込まれるのが見えたら要注意です。その隙間が自然に閉じるのは難しいです。なるべく早くご相談にいらしてください。

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ブラケットをつけての治療

 早期から不正咬合の予防的治療に介入させていただいてブラケットをつけずに良い歯並びを作ることができたら一番と信じて日々診療しております。

 しかし、治療介入のタイミングはこちらが思うほど早くにはできないことが多いです。したがってはやり咬合誘導と本格矯正の2本柱での治療がメインとなっております。

 現在当医院では、咬合誘導を第一期治療として、本格矯正を第二期治療として考え治療計画を立てています。基本的には第二期治療までの理想的な治療計画をご提示し、咬合誘導終了時、ブラケットをつけ治療が必要になる時に再度カウンセリングをして第二期治療のご希望を伺うようにしております。

 咬合誘導開始時に本格矯正まで必要である旨は十分説明しておりますので誤解は少ないと思っているのですが、時に咬合誘導だけで何とかなると思われてしまうこともあります。

 基本的には第二期治療を含めての咬合誘導であることご説明しておりますし、治療計画書にも記載しております。お心にとめておいて下さい。

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成長を見つめて

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 小さいころから診せていただいている患者様のかみ合わせを整えていくのは、まさしく咬合育成という言葉がふさわしいように思います。適切な時期に適切な介入ができるように常に成長発育を見ながら治療をすすめることになります。それはお口の中の変化だけでなく、こんにちはと言って診療室に入って来れれる時の様子から、お顔や姿勢全てが考慮する対象になります。

 小学校に入学されたころから、5年生の現在まで取り外し式の装置だけで治療をしている患者様です。上顎の過成長と下顎の後退位で上下の顎の位置のずれが著しい患者様でした。上顎を小さくする装置、顎の位置を整える装置などを併用し現在も加療中です。

 咬み合わせの位置だけでなく、お顔立ちの改善も含めて非常に順調な経過をたどっています。(お顔の写真は載せられないので申し訳ありません。)今後の永久歯の生え方次第ではブラケットも必要になるかとは思いますができればこのままきれいに並んでほしいものです。

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反対咬合の治療

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  お写真の患者様は、お父様が反対咬合で早期治療が必要では?とご相談を受けました。

 精密検査の結果骨格的には上顎の劣成長が認められるものの、現時点では下顎の過成長のないことからまず取り外し式の装置で上顎を拡大して中切歯の咬み合わせの改善を早期に行いました。3カ月で上下のかみ合わせは改善しました。

 その後さらに3カ月程装置を使用していただき、奥に生えてしまっていた上顎側切歯の咬み合わせも改善し現在はMFTのみで経過観察中です。一枚目のお写真で歯と歯の間から舌を押し出してしまっているのがお分かりになるかと思います。上顎の劣成長のがあるうえに舌癖で下の歯を前に押し出してしまっていたために反対咬合になっていたのです。再発防止と他の永久歯を理想的に萌出させるためにMFTを行っています。

 こちらの患者様は同じような骨格の弟様がいらっしゃいます。まだ、永久前歯は生えていませんが舌がやはり下の乳歯を押してたのでお兄様と一緒にMFTに取り組んでいます。お兄様の治療例があったので早期介入にご賛同いただけたのですが、究極の予防矯正と言えるでしょう。

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MFTとその効果

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こちらの患者様は小学校2年生で咬合誘導を初めました。約4か月でかみ合わせの位置に変化が出始めました。また、歯の傾斜具合も変わっています。夜間のみの取り外し式の装置で、かみ合わせの改善と外向きに出てしまっている歯の傾斜の改善を試み短期間で効果の出たケースです。何よりも嬉しかったのはMFTを併用することにより口呼吸の改善が早くにでき、効果も早く目に見えて表れより一層患者様のご協力が得られたことです。

なかなか、MFTの評価というのは難しいのですが口呼吸の改善はお顔を拝見するとすぐに気がつきます。また、当医院ではMFTの客観的評価のためにお写真を撮らせていただいております。どうぞ、治療精度の向上のためにご協力ご理解をお願い致します。お顔の写真など個人が識別できるようなものは医院外への持ち出しはいたしませんし、他の患者様にお見せすることもありませんのでご安心ください。

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第二期治療に向けて

 咬合誘導で得られた新しい、その患者様にとって理想とされる位置に上下の顎の位置が落ち着いて、咬み合わせが安定しないとせっかく頑張って装置をつけていただいた期間が無駄になってしまうことにもなりかねません。

 咬合誘導で第一期治療の目標を達成してから、ブラケットをつけての治療が必要になる時期まではある程度の期間が必要になる患者様がほとんです。ですから、その待機の期間をどう良い歯並び作りに向けて過ごすかはとても大切になってきます。

 保定として夜間のみ取り外し式の装置を使用していただくこともあります。また、ブラケットをつけての治療がすぐに必要になることが予想される場合はリンガルアーチなど固定式の装置をつけて経過を追うこともあります。

 また、そもそも歯並びを悪くしていた原因の一つに口呼吸や舌癖があった場合は装置を使用していない期間もMFTを引き続き頑張っていただいています。もしかしたら、ブラケットでの治療が必要でなくなるかもしれませんし、ブラケットをつけての2期治療も円滑に行えるようになるからです。

 長いおつきあいになるので時として今、何の為に何をしているのか患者様が分からなくなってしまいがちな、小児期からの矯正治療。できるだけご説明は丁寧にわかり易くを心がけております。気になることは是非お気軽にいつでもお尋ねください。

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拡大床の調整

ちょうど夏休みから上下顎の拡大を始めた患者様。

患者様自身もまじめで、熱心に私たちの話を聞いてくれます。装置の使用時間も守ってくださいますし、装置の扱い方、歯磨きの仕方とてもお上手です。

通常、終日使用していただいた場合は週に一度90度スクリューを回すことによって拡大していくのですが、こちらの患者さんのお母様には敬服いたします。というのも、週に一度90度ではなくて毎日少しづつ1週間で90度になる程度に広げていただいているとのこと。お子様には広げた時の違和感、不快感はなく順調に広がっていています。

シビアケースなのでブラケットをつけての仕上げが必要ですが、もしかしたら?と期待したくなるケースです。私たちも頑張ります。ご一緒にきれいな歯並びを目指して頑張りましょう。

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