こどもの矯正日記
症例だけでなく、小児矯正に関する情報を発信いたします
幼若永久歯の虫歯
萌えたばかりの永久歯は見える部分の大きさや形は一人前の大人の歯ですが、根っこの先まではまだできていないし固さも柔らかいです。
萌えかけの時は歯磨きがしにくいし、そのうえ柔らかいので一度虫歯になるとあっという間に進行してしまいます。でも、歯の根がまだ未完成だったら?歯の根が短いときに神経の処置をしてしまうとそれ以上歯の根は成長しないことになります。結果として歯の寿命はとても短くなってしまうのです。
ですから、ズキズキと何もしなくても痛みがあるような場合を除いては歯の神経の保存を最優先する治療を第一選択としています。歯の神経をとってしまった方が痛みがすぐなくなるのでは?とおうちの方が神経を残すことを心配されることがありますが長い目でお口全体の健康を考えて参りましょう。
美味しく食べることができているかな?
楽しい一家団欒のお食事の時、お子様のお食事の仕方で口うるさくなってしまうことございませんか?
たとえば・・・くちゃくちゃと音を立てて食べたり、お口を開けたまま食べているため咀嚼中のものが見えてしまっていたり、年齢の割にはお口の周囲に食べカスが残り易かったり、お食事中いつもちょろちょろと赤い舌が見え隠れしていたり、なんてことはございませんか?
何個かあてはまるようでしたら、もしかするとお子様の舌に問題があって上手に召し上がれないのかもしれません。また、そのような問題を抱えたまま永久歯にはえかわっていくと永久歯列の咬み合わせや歯並びにも悪影響を与えかねません。
食べ方や飲み込み方、発音なども気になることがございましたらお気軽にご相談ください。しっかり食べることができて、しっかりお話しができるお口を作っていくことは良い歯並びづくりにも通じているんです。
林間学校
夏休みは新しい矯正装置に慣れていただくのによい機会です。装置をつけた状態でお話しをしたり、取り外しの仕方、外しているときの管理の仕方などなど、お休み中の方が余裕を持ってできるかと思います。なるべくこの夏休み中に終日つけられるようにしておくと良いですね。
一方、夏休みに林間学校など初めておうちの方以外とのお泊りを経験されるお子様も多いようです。そういう時は装置の管理も大変ですし、なくしたり壊したりしては楽しい思い出が嫌なものにかわってしまいかねません。ので、装置にはお留守番してもらいましょう。帰って来てからまたしっかり使用するようにしてくださいね。
ご心配なようでしたら、帰って来てから装置のチェックをこちらでしますので遠慮なくご連絡ください。元気いっぱいに楽しい思い出、お話ししてくれるのを待ってます。
お口のケガ
夏休み中はちょっと普段より羽目を外してしまって思わぬ怪我に遭遇することもあります。
転倒して歯をぶつけて折ってしまったり、グラグラになってしまったり、歯ごと抜けてしまったりetc
また、歯をぶつけてそのまま歯が歯肉に陥入してしまった場合、歯が短くなったように見えたり、まるで歯が抜け落ちてしまったかのようにまるっきり見えなくなっていたりします。
いずれの場合もなるべく早めに歯科医院にて適切な処置を受けてください。
お子様の歯は乳歯であればその下には永久歯が控えていますし、永久歯であってもまだ歯の根が完全にできていなかったりなど、デリケートです。受傷後なるべく早く処置することが望ましいです。
お子様がお口にけがをされたら、まずはご一報ください。
矯正治療中のお食事 おすすめレシピ4
矯正治療中はブラケットとワイヤーの間に食べ物がよくはさまります。繊維質が豊富な野菜類は倦厭されがちですが矯正治療中ずっと野菜を食べられないのは淋しいですね。今回は和食の定番メニュー白和えを矯正治療中でも召し上がり易いレシピにアレンジしてみました。ホウレンソウなどは小さくカットするのにキッチンバサミを活用すると便利ですよ。
<たっぷり豆腐を楽しむ白和え>
材料(2人分)
ホウレンソウ1/3 束
ニンジン 3cmくらい
木綿豆腐1/2丁
白すりごま 大さじ2
砂糖 大さじ1/3
薄口しょうゆ 1/2
塩 適宜
作り方
1、ホウレンソウはさっとゆでてアクを抜き、5mmくらいの長さに短く刻む。人参も小さく切って下ゆで をする。
2、鍋に熱湯を沸かし豆腐を手で崩しながら入れてさっとゆで、ざるにあげて冷ましながら水気を切る。
3、すり鉢に白ゴマを入れ、すりこぎですり、香りを出し豆腐を入れて滑らかになるまでする。砂糖、薄口しょうゆ、塩を加えてよく混ぜる。
4、3に1の野菜を入れて全体をあえる。
通常の白和えよりお豆腐が多く、小さく刻んだホウレンソウやニンジンがすった豆腐に包まれる感じになるので、ブラケットに引っ掛かりにくいかと思います。意外と短時間で作れますので、是非お試しください。
FKO
出っ歯が主訴で来院された患者様です。大きな上の前歯2本ばかりが目立ってしまっていました。また、下顎が後ろに引いていたので下顔面が小さく余計に上の歯が目立つようなかみ合わせでした。
顎の幅を広げたり、FKOという就寝時のみ使用する装置を使っていただき、細かい調整を施しながら上下の永久歯が良い位置でかみ合っていくようにしました。咬み合わせが安定してきたのでそろそろこの装置は終了します。咬み合わせをよい位置に保つ装置に換えて、微調整を加えながら残りの永久歯の萌出をまちます。こちらの患者様は乳犬歯が残っているうちに治療を開始したので非常に経過は順調です。このまま、ブラケットをつけずにきれいな歯並びを完成させたいと思っています。
舌癖による開口
お写真のように、上下の前歯の間や横の歯の間に舌を押しつけてしまう癖のある場合、舌が入ってしまう個所の上下の歯の隙間は他の歯が咬んでいても閉じなくなります。
歯が生え切っていない段階でも予想がつくのでおうちの方やご本人にはご説明するのですが、まだ歯が生えている途中だと、患者様としては危機感を感じられないことも多いようです。
舌癖による開口は早期介入により治療そのものも容易で予後も良好です。しかし、永久歯が萌出し終わってしまうまで放置し、骨格まで変形してしまうと矯正治療では最も難しいケースの一つとなります。もちろん本格矯正も必要になりますし、抜歯や、外科矯正の対象になる確率は高くなります。
早期ならば、MFTや取り外し式の装置で治る可能もあるのでなるべく早めにご相談くださいね。
クレアとの併用
上段左:初診時 上段右:クレアセット時
下段左:クレアで加療6ヶ月後 下段右:ブラケットセット4か月現在
叢生の患者様で一本の歯の萌出待ちの期間をクレアという装置を使用し、未萌出の歯の萌出スペースは確保しつつ、前歯の叢生をほどくための側方拡大をした症例です。
取り外し式のクレアで前歯部を6か月拡大し、未萌出だった歯にブラケットをつけられるようになった時点でマルチブラケットに交換しました。マルチブラケットセットし、4か月現在ですがフィニッシュまであと少しです。
臼歯部のアライナー部分で萌出スペースの確保とチタンワイヤーで前歯部拡大による新たなスペースの確保が緩徐に行えたこと、取り外し式なので口腔内のハイジーンが保てたこと、その後のマルチブラケットでの治療期間の短縮という点でこのケースでのクレアの貢献度は非常に高いと思います。
間食
もうすぐ夏休みですね。
夏休みになると自宅にいる時間が長くなるので食べ物に手が簡単に届くのでは?おやつのとり方、種類、気をつけてくださいね。
取り外し式の矯正装置をつけている場合、間食をしにくくなります。装置をはずして食べて、食べたら歯を磨いて装置をつけるという煩雑な作業がいちいち必要になるからです。
ここで間食は面倒だらから最低限になった、という場合はいろいろな意味で歯にも健康にもよいです。が、間食のたびに外していることによってつけ忘れたり装置着用の時間が短くなるとちょっと問題です。
装置の効果は付けている時間が(連続で)6時間以上ないと発現しないと言われています。6時間を過ぎた時間が効果に作用する時間と考えると・・・度々の間食は控えて正解!です。
予防矯正への取り組みとフォローアップ
歯列不正、不正咬合の予防という大きな目標に向かって、頭の中にいろいろなものが駆け巡っています。
ふと、開業当初、虫歯の予防システムを導入したく思い唾液検査を診療に取り入れようとした時のこと思い出しました。当時は唾液検査をしてむし歯の予防プログラムを!なんてお話ししても患者様からの反応は悪く、下手すれば胡散臭い歯医者だな、くらいの雰囲気でした。でも、今では唾液検査も受け入れていただけているし、(虫歯の)予防歯科は社会的にも広く浸透しているように思います。こちらの熱意をお伝えする努力と時間も必要だったのだろう思います。
現時点では予防矯正、早期治療はそれより状況的には厳しい?歯並びが悪くなるかもという、危険性は患者様よりは私たちの方がプロなので早くわかります。でも、まだ悪くなっていない歯並びを悪くしないように治療をしましょうといきなり言われても、困ってしまいますよね。矯正治療は何かと患者様のご負担が大きいので、身構えてしまうのも無理はありません。ただ、早期介入が本当に必要な場合で、患者様が治療の必要性に気が付いていないなら、お伝えするべきと考えています。でも、そこから先は患者様とご家族様の選択にお任せします。
その時、矯正治療を選択されなかったとしてもご安心ください。当医院とその患者様のお付き合いは何も変わりはありません。ホームドクターとしてできる限りのお口のお手入れをさせていただき、お口の健康を保っていただくことが何よりも大切と考えるからです。
上にも下にも
お口が小さく歯が並びきらない場合、上下顎両方が小さいことが多いです。となると、床装置を使用して拡大する際も上も下も、ということになります。
上にも下にも拡大床装置が入ると、やっぱり違和感はあります。なるべく、薄く、小さくしていますが装置の真ん中には顎を広げるためのスクリューがあるのでその幅や厚みを無視して小さくも薄くもできないのです。
通常、拡大は1週間に一度スクリューを広げる調整をしていただきます。終日使用しているか半日か、全く入れられない日があるかによって調整も変わってきます。ですから、調整量の決定は患者様からの 使用状況のご報告が頼りになります。
当医院の患者様は使用状況をありのままにお話ししてくださるのでとても助かっています。使えなかったら使えない原因をご一緒に解決したいし調整の量も調節したいのでそれでいいんです。頑張ってもらうべきところは私たちもはっきりお伝えします。難しいところは加減してその結果どうなるかもご説明しながら対策を考えます。目標は一つですよね。目標に対してどう進んでいくのか、ぶれないこと、大切です。
二人とも拡大床が上にも下にも入っています。音読はちょっと厳しいね。
人事異動
巷では人事異動の季節のようで・・・
当医院の年代物の診療台をずっと見守って下さった担当の方も移動とのこと。淋しくなりますが移動の前に新しい診療台をその方から購入できてよかったです。今までありがとうございました。
さて、矯正治療中の患者様が人事異動でお引っ越しとなるとやはり大変です。全国にネットワークはあるとはいえやっぱり最後まで治療させていただきたいと担当医としては切に願ってしまいます。(もちろん、お引っ越しの際はご相談くださいね、ご紹介先を探します。)
もしかしたら移動になるかもと伺っていたぺリオから依頼されている患者様が先週の診察の時"移動なかったよ"と報告してくださり一安心しました。治療も佳境に入っているので行かないで~と、移動なしを念じていたのが通じました(笑)。これからも頑張って参りましょう。
精密検査
当医院ではブラケットを外す時期が近付くと、最初と同じくらいの資料とりをしています。頭部X線規格写真、歯型はもちろんですが全身写真、上半身、顔写真なども撮影します。仕上げに向けての治療の評価とディテーリングのためのものですが、患者様のモチベーションを上げるためにも一役かってもらいます。
とった資料を患者様にも見ていただきながら最終ゴールのイメージつくりをしていきます。今日の患者様は垂直的、水平的偏位があり顎間ゴムを使用してもらっている患者様です。全身写真とかお写真はすぐに確認できるので患者様と確認。どっちの方がいい?言うまでもなく偏位をとった方のお顔であったり全身でした。
お口の中を見いるとほぼ並んでしまっていて患者様としてはもう並んでいるのに...と思われるような最後の仕上げの時期にこうした資料を一緒に見て確認することでもうう一度共通のゴールに向かって治療に取り組めるようになります。治療期間がどうしても長くなってしまう矯正治療ですが、最後までご一緒に頑張りたいと思っています。
矯正治療中のお食事 おすすめレシピ3
毎日暑いですね~。暑いときにワイヤー交換して歯が疼きだすと痛みもいつも以上に強く感じますし、何より食欲がおちますよね。大丈夫ですか?お食事はできていますか?
消化に良くて召し上がり易い、矯正治療中のお助けレシピです。
<ホタテと大根の雑炊>
材料(二人分)
大根 5cmくらい
ホタテ缶(貝柱のみのほぐしみ) 1缶
酒、薄口しょうゆ、塩、 適宜
ご飯 お茶碗1杯強
卵 1個
作り方
1、鍋にホタテ缶の汁ごといれ、酒少々をふり火にかけ風味を出し、水3カップ(あればだし汁)、薄口しょうゆ(適宜)を入れて煮立てる。
2、大根は薄い銀杏きりにして、1の鍋に入れ弱火で柔らかくなるまで煮る。
3、ご飯を入れて塩、もしくは薄口しょうゆで味を調える。
4、一度強火にしてとき卵を流しいれる。半熟くらいで火を止めて、できあがり。
大根は消化を助けるので、矯正治療中はお勧めです。また、ホタテ缶の汁を利用すると手軽だけどよいだし代わりになるので料亭風の味?!お試しください。
ありがとう!
今日、患者様から素敵なお手紙を頂戴いたしました。こちらこそ、ありがとう!です。
お子様にとって矯正治療は未知との遭遇。むし歯の治療ならいざ知らず、想像のつかないような検査や、装置。本当によく頑張ってくれているとこちらこそ感謝しております。そのうえていねいなお礼のお手紙まで頂戴して、歯科医師冥利に尽きます。
装置が使いにくかったり、不安なことがあったりしたらいつでも言ってくださいね。
ご一緒に、素敵な歯並び目指して頑張って参りましょう!
良い歯並びを作るためにできること
良い歯並びを作るためにできること、日頃より患者様にはいろいろなことお話ししています。
咬みごたえのあるものを左右の歯で良く噛んで食べて、頬杖はしないでね、お口は閉じてお鼻で息をしましょうねetc.
ご本人への指導が主ですが忘れてならないのが、寝る時の姿勢。
これは是非、乳幼児のうちからご両親様に気をつけていただいて習慣化していただきたいと思います。先日の機能的顎矯正治療を考える会にて、うつぶせ寝、横向き寝をしているお子さんの約20%には正中のずれ、つまり上下の顎のずれが認められるというショッキングなデータが報告されました。20%というには統計的にはかなりの確率です。上下の顎のずれは歯列だけでなく顎の骨をゆがめてしまう原因にもなります。寝る時の姿勢は一度癖がつくとなかなか改善しにくく、無理に直そうとすると不眠の原因になったりして厄介です。仰向けで寝るのが一番心地よい、という習慣を赤ちゃんのころから作ってあげて下さい。
歯列不正、不正咬合の予防を目指して
週末(7月3日、4日)は機能的顎矯正治療を考える会に参加して参りました。(土曜日お休みいただきご迷惑おかけしました。)
基礎研究、臨床症例、歯科医師だけでなく技工士、歯科衛生士のケースプレゼン、イタリアからはProf Deregibusが特別講演のために参加して下さり内容の濃い大会でした。
機能的顎矯正治療に関わる方々、それぞれ独自の理論や治療法をお持ちですが目指すものは同じように感じました。
最小限の介入で最大限の効果のでる治療法を、最終的には歯列不正、不正咬合を予防したいー。まさに、ライフワークですね。
さてまだまだブラケットを用いないで歯列不正を改善するのも難しいのが現実です。が、先にお話ししましたMFTなどを積極的に取り入れることで治療が円滑に行われることは確かですし、術後の安定もよくなります。楽しくできるように当医院ならではのMFTのプログラムも考えております。
ご興味ある方は是非お気軽にお尋ねください。
矯正治療中のお食事 おすすめレシピ2
本格矯正中、調整直後はどうしても歯が痛くなります。個人差があるのですが小児より成人、女性より男性のほうがよりお痛みが強く出るように感じます。
ただでさえ毎日暑くて食欲も落ちるこの頃・・・
たんぱく質を無理なく取れ、ヘルシーな豆腐のピザもどき、お試しください。
豆腐のピザもどき
材料
木綿豆腐 1/2丁
ハム(サラミ)、玉ねぎ、ピーマン、トマト、それぞれみじん切りで大さじ1~2
ピザソース(市販のもので可) 大さじ2~3
チーズ (あればモッツァレラなどピザ用チーズ、なければとろけるスライスチーズでも可) 適宜
バター、塩、こしょう
作り方
1、豆腐はペーパータオルでくるみまな板とバットなど平らなものの間にはさみ重しをして水切りをす る。20分くらい。
2、水切りした豆腐を1cmくらいの幅に切り、軽く塩、コショウをする。
3、フライパンを熱し、バターを入れ豆腐を両面焼く。
4、3の豆腐の上にピザソースを塗り、ハム、玉ねぎ、ピーマン、トマトのみじん切りをちらし、チーズをのせる。
5、フライパンにふたをしてチーズがとけたら出来上がり。
具は冷蔵庫にあるもので代用可です。でも、歯が痛いときは豆腐とチーズだけのピザでもいいですね。








