こどもの矯正日記
症例だけでなく、小児矯正に関する情報を発信いたします
アライナー
上左:上顎のみアライナー装着 上右:デジタルノギス
下左:アライナー 下右:セットアップ模型 元の歯並びの模型
アライナーでの治療は矯正歯科に携わる者にとってはまさしく夢の治療ともいうべき可能性に満ちた画期的な治療法です。従来の方法では考えられないようなケースにも応用できたりします。
元々の歯並びから動かしたい位置へ少しづつ歯をずらして並べたセットアップ模型に合わせてマウスピースの様な透明の装置を作り患者様に終日使用していただくというものです。決められた使用時間を守っていただき、何個かのアライナーを使用し続けることによって意図した方向に歯が並んでいきます。一回の移動量は0.8mm程度なので床装置やブラケット治療のように劇的に歯が動くというものではないので、ともすると患者様の気持ちがついてきてくれなくなってしまう心配もあります。
当医院では治療前と一回目の移動、2回目の移動・・・とその都度歯の移動量を測定しています。コンマ2桁の単位での計測なので使用するノギスは専用にカスタマイズしたものでピンポイントで測定点を正確にとらえられるにしています。拡大時36.25mmが37・21mmになったとか、そういう単位での仕事です。でも、確実に歯は動いていきます。
患者様にも治療経過のご報告書はお渡しし、歯が実際に動いていることをお知らせしています。興味深いのは動きが悪かった時と頑張って使用時間を守っていただいている時とでは計測値に差が出ることです。患者様のモチベーションの維持にも経過報告書は役立っているように思います。アライナーもまた取り外し式のものなので使っていただけるかどうかが治療の成否を分けるからです。
小さなお子様には残念ながら応用はできないのですが、咬合誘導後若干の歯並びの乱れを整えたいなんていう場合には有効です。ブラケットは付けずに仕上げが可能ということになります。新しいシステムなので今後の臨床応用での実績が期待される装置です。
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